気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、日本マクドナルドホールディングス(2702)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 日本マクドナルドホールディングス(2702)とは?
日本マクドナルドホールディングス株式会社は日本のマクドナルドを展開する持株会社です。
東京証券取引所スタンダード市場上場。
米国マクドナルド・コーポレーションが株を49.99%所有しており、持分法適用関連会社となっているようです。
旧商号は日本マクドナルド株式会社でしたが、2002年7月1日に経営の多角化を目的として持株会社制に移行するに伴い、商号を現在のものに変更したうえで、ハンバーガーレストランの事業を新設の日本マクドナルド株式会社に継承させたようです。
現在では、日本マクドナルド株式会社(100%子会社)、日本プレタ・マンジェ株式会社(50%出資)、株式会社エブリデイ・マック(当時50%出資)の3社の持株会社となっています。
まあ、マクドナルドについては、もはや説明不要だと思います。
誰もが一度は食べたことがあるのではないでしょうか?
社長はカナダ出身のサラ・カサノバ氏です。
2. 日本マクドナルドホールディングス(2702)の時価総額は?
日本マクドナルドホールディングス(2702)の時価総額は 8,589億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. 日本マクドナルドホールディングス(2702)の株価とPERと配当利回りは?
次に日本マクドナルドホールディングス(2702)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:6,460円(2024年10月時点)
日本マクドナルドホールディングス(2702)の株価は、6,460円です。
100株単位で売買できるので、約67万円から投資をすることができます。
うーん、高いですね。
これだとなかなか気軽に投資をしようとは思えません。
PER:31.8倍(2024年10月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
日本マクドナルドホールディングス(2702)の場合、PERは31.8倍です。
うーん、30倍を超えているので結構割高ですね。
優待狙いで買う人も多く、人気の銘柄ですもんね。
ちなみに、マクドナルドの株主優待は、保有数に応じて食事券がもらえます。
詳しくは↓を確認してみて下さい。
配当利回り:0.65%(2024年10月時点)
続いて、配当利回りです。
日本マクドナルドホールディングス(2702)の場合、100株の投資をしてもらえる配当は、年間4,200円です。
利回りを計算すると、0.65%。
配当はほとんどありませんね。
配当金の権利確定日は、毎年6月末日です。
4. 日本マクドナルドホールディングス(2702)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
長い停滞を経て、直近でかなりしっかり上昇しています。
最安値は2008年の1,444円です。
こういったところでしっかり買えていれば大きく利益を得ることが出来ています。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ると、上下に大きく動いています。
ただ、一度下げてもまたしっかりと上昇するところを見ると、力強さを感じますね。
5. 日本マクドナルドホールディングス(2702)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
良いですね。
しっかりと右肩上がりで伸ばせています。
直近では3,500億円を超え、4,000億円に届きそうです。
ちなみに、日本マクドナルドホールディングス(2702)の決算月は12月です。
6. 日本マクドナルドホールディングス(2702)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当もしっかりと増えているんですね。
良いですね。
今後も増配が期待できるかもしれません。
7. 日本マクドナルドホールディングス(2702)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
良くないですね。
デコボコです。
8. 日本マクドナルドホールディングス(2702)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。
良いですね。
右肩上がりとなっています。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.9%です。
つまり、年間10.9%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. 日本マクドナルドホールディングス(2702)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは日本マクドナルドホールディングス(2702)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは11.1%です。
いいですね。
しっかりと合格ラインを超えてきています。
過去を見ると、一時はROEがマイナスに低迷したこともあったのですが、カサノバ氏が厳しい状況からうまく巻き返したんですね。
10. 日本マクドナルドホールディングス(2702)の今後をまとめると
EPSはあまりよくなく、高PERでした。
ただ、売上高とBPSはしっかりと伸ばせていて、依然として成長している企業だということがわかりました。
ROEも高く全体として見れば思ったほどは悪くありません。
外食チェーンでマクドナルドの知名度は抜群です。
株主優待もあるため、なかなか値が下がらないというメリットもあります。
日本株全体が大きく下げたところで100株だけ買って長期保有するのもありかもしれません。
気になる方はチェックしてみて下さい。