日本株分析

パナソニック ホールディングス(6752)の今後の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、パナソニック ホールディングス(6752)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. パナソニック ホールディングス(6752)とは?

パナソニック ホールディングス株式会社は、日本の電機メーカーグループであるパナソニックグループの統括持株会社です。
エアコンや洗濯機などといった白物家電分野をはじめ、照明器具・配線器具などの住宅設備分野や、リチウムイオン二次電池などの車載分野などに重点を置いています。

旧社名は松下電器産業株式会社。
2008年に現社名に改称し、ブランドを世界的に「Panasonic」に統一、日本国内の白物家電・住宅設備商品に使用していた「National」ブランドを「Panasonic」ブランドへ切り替えました。

日本国内における電機業界では日立製作所ソニーグループに次いで3位の売上高となっています。
日経平均株価とTOPIX Large70構成銘柄の一つです。

2. パナソニック ホールディングス(6752)の時価総額は?

パナソニック ホールディングス(6752)の時価総額は2.92兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクですね。

3. パナソニック ホールディングス(6752)の株価とPERと配当利回りは?

次にパナソニック ホールディングス(6752)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:1,253円(2024年10月時点)

パナソニック ホールディングス(6752)の株価は、1,253円です。
100株単位で売買できるので、約13万円から投資をすることができます。

日本株の中では、平均的な価格です。
高くもないですが、安くもないという感じですね。

PER:9.44倍(2024年10月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

パナソニック ホールディングス(6752)の場合、PERは9.44倍です。
10倍以下なので、割安です。
良いですね。

配当利回り:3.19%(2024年10月時点)

続いて、配当利回りです。
パナソニック ホールディングス(6752)の場合、100株の投資をしてもらえる配当は、年間4,000円です。
利回りを計算すると、3.19%。

良いですね。
日本株の中では配当がある方です。

4. パナソニック ホールディングス(6752)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

パナソニック ホールディングス(6752) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

うーん、あまり方向感のない動きですね。
長期で見ると軟調です。
ピークは2000年。
そこからは現在は株価が半分以下となってしまっています。

次に短期のチャートです。

パナソニック ホールディングス(6752) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

うーん、緩やかにではありますが、右肩下がりとなっていますね。
あまり良くないです。

5. パナソニック ホールディングス(6752)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高の推移を棒グラフで示しました。

デコボコですね。
ただ、直近安定して8兆円以上の売上を出せているのはさすがです。
現在日本企業の中では、売上高ランキングでベスト20となっています。

また、2020年度以降は増加傾向なので、今後もこの勢いで伸ばせるかがポイントですね。

6. パナソニック ホールディングス(6752)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は、2022年度までは2020年度を除いて、安定して1株あたり30円をキープしていたのですが、直近増配されました。
ただ、毎年増配が見込めるような企業ではなさそうですね。

7. パナソニック ホールディングス(6752)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。

うーん、デコボコしていますね。
あまり良くありません。

ただ、直近は大きく上昇しています。
この勢いを維持できるか、今後に期待したいところです。

8. パナソニック ホールディングス(6752)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、直近のBPSの推移を棒グラフで示してみました。

良いですね。
かなりキレイな右肩上がりのグラフとなっています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、16.4%です。
つまり、年間16.4%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。

9. パナソニック ホールディングス(6752)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではパナソニック ホールディングス(6752)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

2020年までは合格ラインを超えていたのですが、直近の4年間は合格ラインよりも下回ってしまっています。
ただ、直近の2023年度のROEは9.77%です。
ほぼ合格ラインと言っても良いくらいまで改善してきていますね。

10. パナソニック ホールディングス(6752)の今後をまとめると

数字は全体的にイマイチでしたね。

僕はパナソニックブランドは大好きなので、応援するという意味では興味のある銘柄なのですが、今、長期投資を目的に買おうとは思えませんでした。
ただ、BPSはしっかりと伸ばせていますし、売上高やEPSも直近の数年間は伸ばせています。

今後の動向はチェックしていきたいと思います。

気になる方は是非チェックしてみて下さい。