日本株分析

東京センチュリー(8439)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、東京センチュリー(8439)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 東京センチュリー(8439)とは?

東京センチュリー株式会社は、東京都千代田区に本社を置く、日本の大手総合リース会社です。
伊藤忠商事の持分法適用関連会社。

2009年(平成21年)4月に、業界12位のセンチュリー・リーシングシステムと業界7位の東京リースが合併し誕生しました。
合併により規模が国内トップクラスのリース会社となっています。
2012年(平成24年)3月に、日本航空等が出資する格安航空会社(LCC)であるジェットスター・ジャパンの株式16.7%を取得し、航空機リース事業を強化。
資本支援を行なっている信販大手オリエントコーポレーション及びニッポンレンタカーサービスとジェットスター・ジャパンとの連携を視野に入れる等、総合ファイナンス路線へのシフトを進めています。

パソコンやサーバー等の情報通信機器の取り扱いに強みを持ち、この分野のシェアは業界一位(2013年3月末)。
オートリース分野ではグループで43万8千台(2013年3月末)を管理しており、オリックス自動車、住友三井オートサービスにつぐ業界第三位(シェア13.8%[8])。

また、近年は後述のとおり積極的な海外展開をすすめている他、ニッポンレンタカーサービスの連結子会社化や数社ある傘下のオートリース会社統合を発表する等、オートリース分野の強化に動きはじめています。

ニッポンレンタカーを運営する会社なんですね。
僕も学生時代はニッポンレンタカーにはかなりお世話になりました。

そんな東京センチュリー(8439)の現在の社員数は7,634人です。

2. 東京センチュリー(8439)の時価総額は?

東京センチュリー(8439)の時価総額は 7,771億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. 東京センチュリー(8439)の株価とPERと配当利回りは?

次に東京センチュリー(8439)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:1,587円(2024年3月時点)

東京センチュリー(8439)の株価は、1,587円です。
100株単位で売買できるので、約16万円から投資をすることができます。

日本株の中では比較的投資がし易い価格ですね。

東京センチュリーは2024年1月1日に1株につき4株の割合で株式分割しています。
元々は現在よりも4倍の価格でしか買うことができませんでした。

PER:11.1倍(2024年3月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

東京センチュリー(8439)の場合、PERは11.1倍です。

15倍以下なので、適正水準ですね。

配当利回り:3.15%(2024年3月時点)

続いて、配当利回りです。
東京センチュリー(8439)の場合、100株投資をしてもらえる配当は5,000円です。
配当利回りを計算すると、3.15%。

いいですね。
高配当の部類です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、東京センチュリー(8439)の場合、株主優待としてQUOカードがもらえます。

東京センチュリー(8439)の株主優待については↓に詳しくまとめているので併せてご覧下さい。

4. 東京センチュリー(8439)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

東京センチュリー(8439) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

いいですね。
長期で見ると、右肩上がりで伸びています。

上場来高値は、2021年1月につけた2,335円です。

次に短期のチャートです。

東京センチュリー(8439) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

いいですね。
右肩上がりのチャートとなっています。

5. 東京センチュリー(8439)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

いいですね。
右肩上がりで売上高を伸ばせています。

ちなみに、東京センチュリー(8439)の決算月は3月です。

6. 東京センチュリー(8439)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

良いですね。
配当も右肩上がりで増えています。

7. 東京センチュリー(8439)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

うーん、理想とする右肩上がりではありませんね。
ただ、2022年度にガクッとEPSが落ちているのは、航空機リース事業でロシアの航空会社から未返還となっていた航空機について400億円を超す特別損失を計上したことが原因のようです。
ただ、本業の事業では、しっかりと利益を出せているので、このEPSの大幅下落については、あまり心配する必要はなさそうです。

8. 東京センチュリー(8439)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSはいいですね。
しっかりと右肩上がりで伸ばせています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.8%です。
つまり、年間10.8%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. 東京センチュリー(8439)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは東京センチュリー(8439)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、0.63%です。

合格ラインを超えられていません。
ただ、上でも書いたように、2022年度はロシアの航空会社による特別損失を計上したことが原因で、ROEの数字も下げています。

過去を見ると、合格ラインを超えている年もあるので、今後に期待ですね。

ちなみに、流動比率は1.51倍です。
こちらは1倍を上回っているので問題ありません。

10. 東京センチュリー(8439)の今後をまとめると

悪くないですね。
PERも低めですし、高配当です。
各数字の伸びも良く、株式分割により、投資もし易くなりました。

個人的にかなり気になっている銘柄です。

気になる方は四季報なども併せてチェックしてみて下さい。