日本株分析

三菱地所(8802)の今後の株価を分析してみた

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、三菱地所(8802)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 三菱地所(8802)とは?

三菱地所株式会社は、東京都千代田区大手町に本社を置く、日本の総合不動産デベロッパーでです。
三菱グループの中核企業の一角。
横浜のランドマークタワーや東京駅の丸ビル、新丸ビル、御殿場や佐野のプレミアムアウトレット、アメリカのロックフェラーセンターなど国内外数え切れないほどのビル、商業施設を保有・受託しています。

ライバルは三井不動産です。
三井不動産と三菱地所のツートップは不動産業界の早慶みたいなものですね。

2. 三菱地所(8802)の時価総額は?

三菱地所(8802)の時価総額は2.2兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクですね。

3. 三菱地所(8802)の株価とPERと配当利回りは?

次に三菱地所(8802)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:1,774円(2023年8月時点)

三菱地所(8802)の株価は、1,774円です。
100株単位で売買できるので、約18万円から投資をすることができます。

20万円以下から投資ができるので、それほど投資のハードルは高くないですね。
日本株の中では、一般的な価格帯です。

PER:13.8倍(2023年8月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

三菱地所(8802)の場合、PERは13.8倍です。

悪くはないですね。
適正ラインです。

配当利回り:2.25%(2023年8月時点)

続いて、配当利回りです。
三菱地所(8802)の場合、100株分投資をしてもらえる配当は、年間4,000円です。
利回りを計算すると、2.25%。

悪くはないですが、ちょっと物足りないですね。

なお、三菱地所は株主優待はありません。

4. 三菱地所(8802)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

三菱地所(8802) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2007年にピークを迎え、その後リーマンショックで下落、2013年から再び上昇してその後は軟調。

長期で見ると方向感がないですね。
長期投資も報われていないチャートです。

次に短期のチャートです。

三菱地所(8802) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

コロナショックを乗り越えて一度上昇し、2000円台に乗せたのですが、2022年後半から再び下落。
そのままずるずると下げてしまっています。

ただ、直近は少し株価が上向いてきたかなという感じです。

5. 三菱地所(8802)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高の推移を棒グラフで示しました。

良いですね。
2021年に一度下げたものの、2022年以降はこれまで以上の水準となっています。
しっかりと成長している企業のようです。

6. 三菱地所(8802)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当金も増えています。
しっかりと業績に基づいて配当を増やしてくれる企業のようです。

こういった企業は投資家からしても印象が良いですね。

7. 三菱地所(8802)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSの推移を棒グラフで示しました。

EPSもしっかりと伸ばしていますね。
素晴らしいです。

8. 三菱地所(8802)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、直近のBPSの推移を棒グラフで示してみました。

こちらも素晴らしいですね。
綺麗に右肩上がりとなっています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、6.38%です。
つまり、年間6.38%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 三菱地所(8802)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは三菱地所(8802)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

ROEは直近7.66%です。
良くないですね。
直近を見ても、一度も10%を超えたことがありません。

この点は、典型的な日本の大企業です。
ちなみに、ライバルの三井不動産もROEは同じ水準です。

10. 三菱地所(8802)の今後をまとめると

優良企業です。
歴史のある企業ですが、各指標を見ると、現在もしっかりと成長している企業でした。

特に最近は株価が下がってきているので、もう少し下がったタイミングで購入することができれば長期的に利益を期待できるかもしれません。

個人的にも気になる銘柄です。
気になる方は是非チェックしてみて下さい。