気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、タカラトミー(7867)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. タカラトミー(7867)とは?
株式会社タカラトミーは、東京都葛飾区立石に本社を置く日本の玩具メーカーです。
JPX日経中小型株指数の構成銘柄の一つ。
2006年3月1日に玩具メーカーであるタカラとトミーが合併して誕生しました。
販売するオリジナル玩具には、トミカ、プラレール、リカちゃん、人生ゲーム、黒ひげ危機一発などがあります。
誰もが一度は子供の頃に遊んだことがあるおもちゃばかりですね。
なお、2024年には、創業100周年を迎える歴史のある会社です。
ちなみに、現在玩具メーカーとしては業界7位となっています。
思ったよりも低いんですね。
知名度的には1位でもおかしくないと思いました。
2. タカラトミー(7867)の時価総額は?
タカラトミー(7867)の時価総額は3,457億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Bランクですね。
3. タカラトミー(7867)の株価とPERと配当利回りは?
次にタカラトミー(7867)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:3,861円(2024年9月時点)
タカラトミー(7867)の株価は、3,861円です。
100株単位で売買できるので、約39万円から投資をすることができます。
ちょっと高いですが、日本株の中では普通の価格帯ですね。
PER:27.8倍(2024年9月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
タカラトミー(7867)の場合、PERは27.8倍です。
20倍を超えているので、割高と言えます。
配当利回り:1.24%(2024年9月時点)
続いて、配当利回りです。
タカラトミー(7867)の場合、100株分投資をしてもらえる配当は、年間4,800円です。
利回りを計算すると、1.24%。
うーん、ちょっと配当は物足りないですね。
ただ、日本株の中では一般的な水準です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
ちなみに、タカラトミーの場合、株主優待として毎年株主限定トミカがもらえます。
このトミカ目当てで株を保有する人も多いようです。
タカラトミーの株主優待については以下をご参照下さい。
4. タカラトミー(7867)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、10年間の月足チャートを示しました。
この10年の高値は2017年です。
その後大きく下落しましたが、2020年から大きな上昇トレンド入りしています。
直近では、2017年の高値1800円を超え、上場来高値を更新しました。
良いですね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見てもかなりキレイな右肩上がりのチャートです。
良いですね。
5. タカラトミー(7867)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近5年間の売上高を棒グラフで示しました。
2020年度までは右肩下がりとなっていましたが、直近3年間は右肩上がりで売上高を伸ばしています。
2023年度は売上高2,000億円を超えました。
6. タカラトミー(7867)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近5年間の配当金の推移を棒グラフで示しました。
良いですね。
2020年度に一度減配となりましたが、2021年度には増配され、以前よりも配当が増えました。
直近も増配が発表されています。
今後も増配が期待できるかもしれません。
7. タカラトミー(7867)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近5年間のEPSを棒グラフで示しました。
うーん、デコボコですね。
ただ、2019年、2020年度と落ち込んだものの、2021年度には2018年度の水準まで戻してきました。
その後も伸ばせているので、悪くはないです。
8. タカラトミー(7867)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近5年間のBPSを棒グラフで示してみました。
良いですね。
BPSはしっかりと伸びています。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.5%です。
つまり、年間10.5%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. タカラトミー(7867)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではタカラトミー(7867)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
ROEはデコボコしていますが、直近9.81%です。
10%を超えてはいませんが、ほぼ10%です。
過去を見ても10%超えの年が多くあります。
比較的高ROEであると言えると思います。
良いですね。
10. タカラトミー(7867)の今後をまとめると
指標はBPSもしっかりと伸ばせていますし、ROEが高いのも良かったです。
ただ、株価が直近かなりの勢いで上がってきてしまっているので、今エントリーするにはなかなか勇気が入りますね。
少なくてもPERが20倍を割る水準になれば検討してみても良いかもしれません。
気になる方はIRなどをチェックしてみて下さい。