日本株分析

荏原[エバラ](6361)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、荏原[エバラ](6361)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 荏原[エバラ](6361)とは?

株式会社荏原製作所は、東京都大田区羽田旭町に本社を置く、ポンプ・タービン等の風水力機械、浄水設備・排水処理装置等の環境装置・設備等を製造する企業です。

東京証券取引所プライム市場上場企業。
日経平均株価の構成銘柄の一つ。

エバラとも呼ばれます(荏原って漢字読みにくいですもんね)。

ただ、エバラ食品工業とは、資本・人材を含めて関連は一切ないそうです。

そんな荏原[エバラ](6361)の現在の社員数は18,372人です。

2. 荏原[エバラ](6361)の時価総額は?

荏原[エバラ](6361)の時価総額は 8,690億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. 荏原[エバラ](6361)の株価とPERと配当利回りは?

次に荏原[エバラ](6361)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:9,413円(2024年2月時点)

荏原[エバラ](6361)の株価は、9,413円です。
100株単位で売買できるので、約94万円から投資をすることができます。

高いですね!
1つの銘柄に90万円超えは高過ぎます。

これだと株式投資初心者の方はポートフォリオのほとんどが荏原になってしまいますよね。

PER:16.6倍(2024年2月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

荏原[エバラ](6361)の場合、PERは16.6倍です。

20倍以下なので、適正水準です。

配当利回り:2.07%(2024年2月時点)

続いて、配当利回りです。
荏原[エバラ](6361)の場合、100株投資をしてもらえる配当は19,500円です。
配当利回りを計算すると、2.07%。

高配当とまでいえませんが、そこそこはあるという感じですね。

配当金の権利確定日は、毎年6月末日と12月末日です。

なお、荏原[エバラ](6361)の場合、株主優待はありません。

4. 荏原[エバラ](6361)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

荏原[エバラ](6361) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2000年のピークから下げて、しばらく安値圏で推移していたのですが、2020年から現在まではしっかりとした上昇トレンドとなっています。

良いですね。
しっかりと長期投資が報われています。

次に短期のチャートです。

荏原[エバラ](6361) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

良いですね。
キレイな右肩上がりです。

力強さを感じるチャートですね。

5. 荏原[エバラ](6361)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

比較的堅調です。
わるくないです。

ちなみに、荏原[エバラ](6361)の決算月は12月です。

6. 荏原[エバラ](6361)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

良いですね。
配当も右肩上がりで増えています。

今後も増配が期待できそうです。

7. 荏原[エバラ](6361)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

EPSも比較的堅調です。
特に直近の伸びがすごいですね。

8. 荏原[エバラ](6361)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは良いですね。
しっかりと右肩上がりになっています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、6.55%です。
つまり、年間6.55%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 荏原[エバラ](6361)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは荏原[エバラ](6361)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、14.0%です。

良いですね。
しっかりと合格ラインを超えてきています。

ちなみに、直近の流動比率は1.57倍です。
こちらは1倍を超えているので、問題ありません。

10. 荏原[エバラ](6361)の今後をまとめると

悪くないですね。
各数字の伸びもいいです。
ただ、正直パッとしません。

現在の株価とPER、配当利回りを考慮すると、悪くないけど良くもないです。

「垢抜けない銘柄」といったところでしょうか。
個人的にすごく投資したいとは思えませんでした。

気になる方は四季報などで詳細をチェックしてみて下さい。