日本株分析

コマツ[小松製作所](6301)の今後の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、コマツ[小松製作所](6301)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. コマツ[小松製作所](6301)とは?

株式会社小松製作所は、東京都港区に本社を置く、日本の建設機械・鉱山機械のメーカーです。
呼称としてカタカナ表記のコマツを用いています。
英表記はKOMATSU。

創業者は竹内明太郎。

TOPIX Large70の構成銘柄の一つです。

建設機械の日本でのシェアは1位、世界でアメリカ・キャタピラー社に次いで2位。
日本以外にも南北アメリカ、ヨーロッパ、CIS、中近東、アフリカ、東南アジア、オセアニア、中国にグループ企業を展開しています。

海外で通用する数少ない日本企業です。

2. コマツ[小松製作所](6301)の時価総額は?

コマツ[小松製作所](6301)の時価総額は 3.53兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. コマツ[小松製作所](6301)の株価とPERと配当利回りは?

次にコマツ[小松製作所](6301)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:3,727円(2023年12月時点)

コマツ[小松製作所](6301)の株価は、3,727円です。
100株単位で売買できるので、約37万円から投資をすることができます。

1つの銘柄に40万円弱というのはちょっと高いですね。
これだと気軽に投資はできません。

PER:10.4倍(2023年12月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

コマツ[小松製作所](6301)の場合、PERは10.4倍です。

10倍前後なので、割安です。

配当利回り:3.86%(2023年12月時点)

続いて、配当利回りです。
コマツ[小松製作所](6301)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年14,400円です。
配当利回りを計算すると、3.86%。

良いですね。
高配当の部類に入ると思います。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、コマツ[小松製作所](6301)の場合、株主優待として、オリジナルミニチュア(非売品)がもらえます。

株主優待について詳しくは↓をご確認下さい。

小松製作所[コマツ](6301)の株主優待と配当はオススメか?今日も日本株でおトクな銘柄を探していきましょう。 今回は小松製作所[コマツ](6301)の株主優待と配当について分析していきたいと思い...

4. コマツ[小松製作所](6301)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

コマツ[小松製作所](6301) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

キレイではありませんが長期で見ると堅調です。

それにしても2005年以降値動きが荒いですね。
長期保有では結構メンタルが試されそうです。

次に短期のチャートです。

コマツ[小松製作所](6301) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

こちらは2023年9月までキレイな上昇トレンドを描いていたのですが、直近はやや株価を下げてしまっています。

5. コマツ[小松製作所](6301)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

コロナで途中落ち込みましたが、その後はしっかりと回復し、直近はコロナ前よりも高い水準となっています。
良いですね。

なお、地域別の売上比率は、以下のようになっています。
地政学的なリスクを持つ中国や中近東の売上比率が大きいのかなと思っていましたが、それほど多くないんですね。

北米が中心で、その他、中南米やアジアで売上を伸ばせていることが分かります。
今後も売上高の伸びが期待できるのではないでしょうか。

地域別売上高
地域別売上高構成比(2022年度)

6. コマツ[小松製作所](6301)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当もコロナ禍では減配となったものの、直近はコロナ前よりも高い配当となっています。
今後も増配が期待できそうですね。

7. コマツ[小松製作所](6301)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。

凸凹ですね。
ただ、コロナの影響もあったので、2019年度、2020年度の落ち込みは多少しょうがないところもあったと思います。
直近はコロナ前の水準にしっかりと戻せていますね。

8. コマツ[小松製作所](6301)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは右肩上がりで推移しています。
良いですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、8.22%です。
つまり、年間8.22%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. コマツ[小松製作所](6301)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではコマツ[小松製作所](6301)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは11.9%です。
合格ラインを超えています。
良いですね。

ただ、過去を見ると、年によっては合格ラインを超えられていない年があります。
毎年コンスタントに超えられる企業を求めているのでそれには当てはまりません。

10. コマツ[小松製作所](6301)の今後をまとめると

良いですね。
海外比率が高く、シェアもかなりもっている会社です。
特に、中南米やアジアで売上を伸ばせていることから、まだまだ成長できる企業だと思います。

現在PERが10倍近くに下がっていることもあり、配当も良いので、買うタイミングとしては良いかもしれません。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。