日本株分析

「高配当でおすすめ」ソフトバンク(9434)の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、ソフトバンク(9434)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. ソフトバンク(9434)とは?

ソフトバンク株式会社は、ソフトバンクグループ傘下の会社で、携帯電話などの無線通信サービス(移動体通信事業者〈MNO〉)および長距離、国際通信を提供する日本の大手電気通信事業者です。
2015年7月1日にソフトバンクモバイル株式会社から商号変更しました。

ちょっとソフトバンクグループと名前が似ているので間違えてしまいそうですが、こちらは、ソフトバンクグループ傘下の携帯電話事業を行なっている会社です。
現在、日本国内の携帯電話市場においては、NTTドコモ、auに次いで市場占有率は3位となっています。

日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つです。

2. ソフトバンク(9434)の時価総額は?

ソフトバンク(9434)の時価総額は 9.18兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Sランクです。

日本の上場企業ではトップクラスですね。

3. ソフトバンク(9434)の株価とPERと配当利回りは?

次にソフトバンク(9434)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:194円(2024年11月時点)

ソフトバンク(9434)の株価は、194円です。
100株単位で売買できるので、約2万円から投資をすることができます。

日本株の中ではかなり安い方ですね。
これなら投資がし易いです。

ちなみに、ソフトバンクは、2024年10月1日付けで1株を10株に株式分割しています。
つまり、以前までは今の10倍の資金が無いと投資ができなかったということです。
かなり投資がし易くなりましたね。

PER:17.9倍(2024年11月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

ソフトバンク(9434)の場合、PERは17.9倍です。

20倍以下なので、適正レベルと言えます。

配当利回り:4.44%(2024年11月時点)

続いて、配当利回りです。
ソフトバンク(9434)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年860円です。
配当利回りを計算すると、4.44%。

配当はかなり良いですね。

なお、ソフトバンク(9434)の場合、株主優待はありません。

4. ソフトバンク(9434)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

ソフトバンク(9434) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

ソフトバンクは2018年12月に上場しました。
最高値は、2024年7月につけた210.5円。
現在は引き続き高値圏で推移しています。

ソフトバンクグループと比べると、株価の変動が小さいです。

次に短期のチャートです。

ソフトバンク(9434) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ると、上下に大きく動いていて、方向感が読みづらいですね。
いわゆるレンジの動きです。

5. ソフトバンク(9434)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

良いですね。
右肩上がりで伸ばせています。

直近、売上高6兆円に届きました。
すごい規模です。

6. ソフトバンク(9434)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は安定して1株あたり8.6円となっています。
毎年のように増配しているような会社ではなさそうです。

ただ、ソフトバンクは配当性向が76.6%と驚異的な数字となっています。
auを運営するKDDIの配当性向が43%なので、いかにソフトバンクの配当性向が高いか分かると思います。

よって、今後この配当がさらに引き上げられることは考えづらいです。
とはいえ、現在の配当が維持されればそれで十分かなという水準ですよね。

7. ソフトバンク(9434)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。

2022年度までは右肩上がりだったのですが、2023年度はやや下げてしまいましたね。

8. ソフトバンク(9434)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。

途中やや停滞しましたが、引いて見ると、右肩上がりで伸ばせています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、17.9%です。
つまり、年間17.9%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. ソフトバンク(9434)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではソフトバンク(9434)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは20.6%です。
かなり高いですね。

ただ、ソフトバンクはかなりの額の借金をして経営をしており、自己資本比率は15.3%とかなり低い水準となっています。
これならROEは高くなります。

10. ソフトバンク(9434)の今後をまとめると

良いですね。
各指標の伸びも良かったですし、何よりも高配当が魅力的です。

実は、親会社であるソフトバンクグループがソフトバンクの利益を吸い上げる仕組みとして、この配当性向が設定されているので、今後容易に配当が下がることも無いと思います。

株価の変動も少ないですし、安定して配当を得たいと思っている方におすすめしたい銘柄です。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。