日本株分析

明治ホールディングス(2269)の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、明治ホールディングス(2269)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 明治ホールディングス(2269)とは?

明治ホールディングス株式会社は、食品メーカーの明治、製薬会社のMeiji Seika ファルマを傘下に持つ持株会社です。
2009年4月1日設立。
日経平均株価の構成銘柄の一つ。

2. 明治ホールディングス(2269)の時価総額は?

明治ホールディングス(2269)の時価総額は 9,778億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. 明治ホールディングス(2269)の株価とPERと配当利回りは?

次に明治ホールディングス(2269)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:3,540円(2024年11月時点)

明治ホールディングス(2269)の株価は、3,540円です。
100株単位で売買できるので、約35万円から投資をすることができます。

高いですね。
これだと、なかなか気軽に投資ができません。

PER:19.7倍(2024年11月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

明治ホールディングス(2269)の場合、PERは19.7倍です。
20倍近いので、どちらかというと割高です。

配当利回り:2.82%(2024年11月時点)

続いて、配当利回りです。
明治ホールディングス(2269)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年10,000円です。
配当利回りを計算すると、2.82%。

高配当とまではいえませんが、少しはあるといった感じですね。

なお、明治ホールディングスの場合、株主優待として、明治グループ製品詰め合わせがもらえます。
明治ホールディングスの株主優待については、↓を確認してみて下さい。

4. 明治ホールディングス(2269)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

明治ホールディングス(2269) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

明治ホールディングスとしての歴史は浅いですが(もちろん前身である明治製菓と明治乳業はもっと歴史あります)、かなり大きな値動きをしています。
2014年からの上昇がすごいですね。

ただ、2016年をピークにその後は右肩下がりとなってしまっています。

次に短期のチャートです。

明治ホールディングス(2269) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

上下に大きく動いていますが、引いて見ると右肩上がりに見えます。

5. 明治ホールディングス(2269)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

うーん、キレイな右肩上がりではないですね。
あまり良くないです。

ただ、安定して売上高1兆円を超えているのは評価ができます。

6. 明治ホールディングス(2269)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は毎年増配を続けています。
良いですね。
今後も安定した配当が見込めそうです。

7. 明治ホールディングス(2269)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。

うーん、直近2年間は下がってきてしまっています。
EPSもあまり良くないですね。

8. 明治ホールディングス(2269)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。

良いですね。
キレイな右肩上がりです。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、8.28%です。
つまり、年間8.28%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 明治ホールディングス(2269)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは明治ホールディングス(2269)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

良いですね。
直近は6.89%なので、10%を下回ってしまっています。

過去を見ると、安定して10%以上となっていたのですが、だんだんと下がってきてしまっていて、直近2年は合格ラインを割ってしまっています。

少し心配ですね。

10. 明治ホールディングス(2269)の今後をまとめると

日本で知らない人はいないくらいの大企業です。
明治の商品は誰でも一度は口にしたこともあるはず。

そんな明治ホールディングスは、各数字を総合的に見て、以前までは優良銘柄だと思ったのですが、近年は少し雲行きが怪しくなってきています。

ただ、その分株価も下がってきているので、今のうちに仕込んでおくというのもありかもしれません。
今後の業績をよくウォッチして判断したいところですね。

気になる方はIRなどもチェックしてみて下さい。