気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、コナミグループ(9766)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. コナミグループ(9766)とは?
コナミグループ株式会社は、ゲームソフトやアミューズメント機器の製造・販売とスポーツクラブの運営などを手掛けるコナミグループの純粋持株会社です。
1969年3月21日に大阪府豊中市で創業して1973年3月19日に法人化されました。
ジュークボックスのレンタルと修理業を経てアーケードゲーム事業に参入。
アーケードゲームのほかにMSX、ファミリーコンピュータ、プレイステーションなどのパソコン・家庭用テレビゲーム機でジャンルを問わない多くの人気ゲーム作品を発表し、現在では関連子会社を通じてテレビゲームに留まらず、ソーシャルゲーム進出やカードゲームなどの玩具の製作・発売、スポーツクラブの運営も手掛けるなど、多角的に事業を展開しています。
1980年代、アーケードゲームから家庭用コンピューターゲームへ参入した老舗ゲームメーカーの中で、現在も独立を保っている数少ない存在です。
東京証券取引所プライム市場、ロンドン証券取引所に上場。
日経平均株価(日経225)構成銘柄の一つです。
コナミといわば昔はファミコンのイメージでしたが、最近はコナミスポーツクラブのイメージも定着してきましたよね。
そんなコナミグループ(9766)の現在の社員数は4,881人です。
名実ともに日本を代表する大企業ですね。
2. コナミグループ(9766)の時価総額は?
コナミグループ(9766)の時価総額は 1.65兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. コナミグループ(9766)の株価とPERと配当利回りは?
次にコナミグループ(9766)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:11,940円(2024年7月時点)
コナミグループ(9766)の株価は、11,940円です。
100株単位で売買できるので、約119万円から投資をすることができます。
うーん、高いですね。
一つの銘柄に100万円超えはやっぱり高いです。
これだと、なかなか手が出せません。
PER:27.2倍(2024年7月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
コナミグループ(9766)の場合、PERは27.2倍です。
20倍を超えてるので、割高ですね。
配当利回り:1.11%(2024年7月時点)
続いて、配当利回りです。
コナミグループ(9766)の場合、100株投資をしてもらえる配当は13,200円です。
配当利回りを計算すると、1.11%。
配当は少しだけあるという感じです。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、コナミグループ(9766)の場合、株主優待はありません。
4. コナミグループ(9766)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
2000年2月にピークをつけましたが、その後、ITバブルの崩壊とともに下落。
2009年には、上場来安値1,275円をつけました。
ただ、そこからは右肩上がりで推移し、現在まで株価を約7倍にまで伸ばしてきました。
直近は、上場来高値を更新しています。
しっかりと長期保有が報われている銘柄と言えそうです。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
良いですね。
2024年に入ってから右肩上がりで推移しています。
5. コナミグループ(9766)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
いいですね。
右肩上がりでしっかりと売上高を伸ばせています。
ちなみに、コナミグループ(9766)の決算月は3月です。
6. コナミグループ(9766)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
デコボコですね。
ただ、直近は安定して1株あたり131円となっています。
7. コナミグループ(9766)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
うーん、デコボコですね。
ただ、直近は伸ばせています。
判断が難しいですね。
8. コナミグループ(9766)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSは右肩上がりです。
いいですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、8.92%です。
つまり、年間8.92%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. コナミグループ(9766)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではコナミグループ(9766)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、13.9%です。
合格ラインをしっかりと超えています。
過去を見ても、基本的に高ROE体質であることがわかりますね。
ちなみに、流動比率は3.86倍です。
こちらは1倍を大きく超えているので全く問題はありません。
10. コナミグループ(9766)の今後をまとめると
悪くはないです。
BPSは右肩上がりで伸ばせていますし、高ROEである点も好印象でした。
ただ、その他に投資をしたくなるような魅力的な要素はありませんでした。
PERも高いですが、「期待されているわりに中身がイマイチ」と思ってしまう銘柄です。
最近株価がすごい勢いで上昇していますが、個人的には今すぐに投資したいと思えませんでした。
気になる方はIRなどチェックしてみて下さい。