日本株分析

「半導体関連で急成長中!」堀場製作所(6856)の今後の株価を分析してみた

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、堀場製作所(6856)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 堀場製作所(6856)とは?

株式会社堀場製作所は、京都府京都市南区に本社を置く独立系の分析・計測機器大手企業です。

設立以来、分析・計測機器の総合メーカーとして、多彩な製品を世界各国に送りだしてきました。
その分野は自動車や半導体産業をはじめ新素材、エネルギー、鉄鋼、食品、バイオ、化学等々多岐にわたります。

最近では、地球温暖化ガス分析装置や酸性雨測定装置など、環境保全に貢献する製品も多数活躍しています。
エンジン排ガス測定・分析装置分野で80%の世界トップシェアを握ります。
社是は「おもしろおかしく」。

また、M&Aを積極的に行い企業価値向上に努めています。
1996年には、血液分析装置メーカーABX社(現・ホリバABX社)買収。
1997年には、分光器メーカーインスツルメンツ社(現・ホリバジョバンイボン社)買収。
1998年には、分光分析機器の輸入販売商社、愛宕物産を買収し合併。
2005年には、ドイツの自動車試験装置メーカー シェンク社事業買収。
2015年には、車両開発エンジニアリングや試験設備の提供を行う英MIRA社事業買収しました。

そんな堀場製作所(6856)の現在の社員数は8,205人です。

2. 堀場製作所(6856)の時価総額は?

堀場製作所(6856)の時価総額は 6,444億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. 堀場製作所(6856)の株価とPERと配当利回りは?

次に堀場製作所(6856)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:15,245円(2024年4月時点)

堀場製作所(6856)の株価は、15,245円です。
100株単位で売買できるので、約152万円から投資をすることができます。

高いですね。
いわゆる値嵩株というやつです。

これだと僕のような普通のサラリーマンには気軽に投資をすることはできませんね。

PER:17.4倍(2024年4月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

堀場製作所(6856)の場合、PERは17.4倍です。

20倍以下なので、適正水準です。

配当利回り:1.74%(2024年4月時点)

続いて、配当利回りです。
堀場製作所(6856)の場合、100株投資をしてもらえる配当は26,500円です。
配当利回りを計算すると、1.74%。

配当はそこそこあるという感じです。

配当金の権利確定日は、毎年6月末日と12月末日です。

なお、堀場製作所(6856)の場合、株主優待はありません。

4. 堀場製作所(6856)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

堀場製作所(6856) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

すごいチャートですね。
こんなチャートなかなか見ません。

この10年間で株価は約8倍となりました。
特に、直近の上昇は尋常じゃないですね。

次に短期のチャートです。

堀場製作所(6856) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年11月からの上昇が凄まじいです。
この半年間で株価は約2倍になっているわけですから、その上昇ピッチがいかにすごいかが分かりますね。

5. 堀場製作所(6856)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

良いですね。
堅調です。
売上高3,000億円に届きそうな勢いですね。

ちなみに、堀場製作所(6856)の決算月は12月です。

6. 堀場製作所(6856)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

デコボコしながらも引いて見ると、配当は増加傾向です。
良いですね。

7. 堀場製作所(6856)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

EPSの直近の伸びが凄まじいですね。

8. 堀場製作所(6856)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSはキレイな右肩上がりで伸ばせていますね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.4%です。
つまり、年間10.4%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいです。

9. 堀場製作所(6856)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは堀場製作所(6856)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、14.2%です。

しっかりと合格ラインを超えてきています。

ちなみに、流動比率は2.64倍です。
こちらは1倍を上回っているので問題ありません。

10. 堀場製作所(6856)の今後をまとめると

素晴らしいですね。
すごい勢いで成長している超優良企業です。

ただ、ちょっと、株価の上昇の勢いが凄すぎて引いてしまいますね。
株価の上昇スピードが速いほど、下がる時のスピードも速いものです。
元々、上昇する前に投資をしている方はいいですが、今からエントリーするのはちょっと怖い気がしてしまいます。

とはいえ、まだPERは17倍台なので、適正水準で割高感は全くありません。
まだまだ上昇する余地はあると思います。
検討している方は是非慎重に判断をしてみて下さい。

気になる方は四季報などで詳細チェックしてみて下さい。