気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、大日本印刷(7912)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 大日本印刷(7912)とは?
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大日本印刷株式会社は、日本の総合印刷会社です。
商業および工業用印刷サービスを提供しています。
主に書籍・雑誌・テキストなどの情報メディアおよび包装資材・容器、事務用品、広告宣伝媒体を含みます。
企画・制作・印刷の総合サービスも行っています。
また、同社はコカコーラなどの清涼飲料事業も営んでいます。
略称はDNP。
国内印刷業界2強(TOPPANと大日本印刷)の一角。
東京証券取引所プライム市場上場。
日経平均株価の構成銘柄の一つ。
そんな大日本印刷(7912)の現在の社員数は36,542人です。
2. 大日本印刷(7912)の時価総額は?
大日本印刷(7912)の時価総額は 1.27兆円です。(2024年時点)
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時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 大日本印刷(7912)の株価とPERと配当利回りは?
次に大日本印刷(7912)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:5,290円(2024年6月時点)
大日本印刷(7912)の株価は、5,290円です。
100株単位で売買できるので、約53万円から投資をすることができます。
うーん、少し高いですね。
株の初心者の方がいきなり一つの銘柄に50万円程度をつぎ込むのは勇気がいります。
資産が少ない場合、ポートフォリオが一気にくずれてしまいます。
PER:14.1倍(2024年6月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
大日本印刷(7912)の場合、PERは14.1倍です。
15倍以下なので、適正水準と言えそうです。
ただ、どちらかというとやや割安ですね。
配当利回り:1.21%(2024年6月時点)
続いて、配当利回りです。
大日本印刷(7912)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年6,400円です。
配当利回りを計算すると、1.21%。
日本株の中ではそこそこあるという感じですね。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、大日本印刷(7912)の場合、株主優待はありません。
4. 大日本印刷(7912)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
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こちらには、長期の月足チャートを示しました。
1997年に上場来高値となる5,600円をつけてからはしばらく低迷していました。
ただ、2012年に底を打ってからの動きは比較的堅調です。
直近は上場来高値を更新しそうな勢いで上昇しています。
次に短期のチャートです。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/12/7e8b3f0adf0e2fd3a190b17f4492f7ee.png)
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期は右肩上がりですね。
特に、2023年1月に物言う株主として知られる米投資ファンドのエリオット・マネジメントが大日本印刷の株式を取得したと報じられてから、一段高となり、その後も高値で推移しています。
5. 大日本印刷(7912)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/12/b661dbbd6b837edc880caf2996547868.png)
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
横ばいです。
理想とするような右肩上がりとはなっていませんね。
ちなみに、大日本印刷(7912)の決算月は3月です。
6. 大日本印刷(7912)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/12/7288c5e6c944392f698ad6fea4fa179e.png)
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当はずーっと1株あたり64円です。
安定して配当がもらえるということですが、逆に言うと、あまり増配は期待できないということだと思います。
7. 大日本印刷(7912)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
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うーん、デコボコしていますね。
直近はまだ良いのですが、ちょっと過去のデコボコを見ると、良い印象は持てないですね。
8. 大日本印刷(7912)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
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BPSは比較的堅調です。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、5.43%です。
つまり、年間5.43%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 大日本印刷(7912)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは大日本印刷(7912)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/12/44dde9a15732d0707cbfa45c74d9524d.png)
直近のROEは、9.51%です。
合格ラインを超えられていません。
過去を見てもかなりの低ROE体質です。
投資をする上でマイナスポイントですね。
10. 大日本印刷(7912)の今後をまとめると
日本を代表する大企業なのでいきなりつぶれることはないと思います。
ですので、配当狙いで大きく下げたところを買って保有するというのはありです。
ただ、キラリと光るものがなく、投資をしてワクワクする感じもないですね。
日本株には良い銘柄がほかにもたくさんあります。
次、行きましょう。