日本株分析

「個人投資家に大人気!」ソシオネクスト(6526)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、ソシオネクスト(6526)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. ソシオネクスト(6526)とは?

株式会社ソシオネクストは、富士通の子会社富士通セミコンダクターとパナソニックのシステムLSI事業の統合によって設立されたSoCの設計・開発及び販売を行う企業です。
主に、消費者や自動車、産業分野の顧客向けにカスタマイズしたシステムオンチップ(SoC)を開発しています。

ヨーロッパの現地法人である Socionext Europe GmbH の本社はフランクフルト近郊のランゲンにあり、支店はミュンヘン・ブラウンシュヴァイク (ドイツ)、メイデンヘッド・スウィンドン (イギリス)、リンツ (オーストリア) にあります。

世界規模でその専門知識と経験、特許ポートフォリオを組み合わせて事業を行っています。

2022年10月の上場前は富士通の関連会社であり、当時の主要株主は富士通(39.68%)、日本政策投資銀行(37.10%)及びパナソニックホールディングス(15.99%)でした。

日本で2022年に上場した企業の中では最大の768億円を調達。
ブルームバーグのデータによると、東京市場で過去約20年に同規模またはそれ以上の資金を集めた新たな上場銘柄の中で、上場後3カ月の株価上昇率が最高となったそうです。

上場から約9カ月後の2023年7月5日、大株主3社から株式を売却したいとの意向を確認したため、普通株式の海外売り出しを行いました。
2023年3月末の株式保有比率は、日本政策投資銀行と富士通がそれぞれ14.99%、パナソニックホールディングスが7.50%で、3社合わせて発行済み株式の約37.5%を保有していたのですが、全て市場で売却されました。

そんなソシオネクスト(6526)の現在の社員数は2,700人です。

ソシオネクストは個人投資家に非常に人気の銘柄です。
分析するのが楽しみですね。

2. ソシオネクスト(6526)の時価総額は?

ソシオネクスト(6526)の時価総額は 7,121億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. ソシオネクスト(6526)の株価とPERと配当利回りは?

次にソシオネクスト(6526)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:3,995円(2024年3月時点)

ソシオネクスト(6526)の株価は、3,995円です。
100株単位で売買できるので、約40万円から投資をすることができます。

少し高いですが、日本株の中では普通の価格ですね。

PER:31.1倍(2024年3月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

ソシオネクスト(6526)の場合、PERは31.1倍です。

30倍以上なので、なかなかの割高状態です。
まあ、それだけ人気が集中しているということだと思います。

配当利回り:1.15%(2024年3月時点)

続いて、配当利回りです。
ソシオネクスト(6526)の場合、100株投資をしてもらえる配当は4,600円です。
配当利回りを計算すると、1.15%。

配当は少しはあるという感じです。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日です。

なお、ソシオネクスト(6526)の場合、株主優待はありません。

4. ソシオネクスト(6526)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

ソシオネクスト(6526) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

ソシオネクストが上場したのは2022年10月です。
なので、まだ長期で見たときの情報は少ないですね。

ただ、上場時からはだいぶ株価を上げています。

次に短期のチャートです。

ソシオネクスト(6526) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年6月にピークアウトして、その後はやや株価を下げています。
今後の動きは少し読みづらいですね。

5. ソシオネクスト(6526)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

いいですね。
上場後2年間で売上高を約2倍に伸ばせています。

個人投資家に人気なのも頷けます。

ちなみに、ソシオネクスト(6526)の決算月は3月です。

6. ソシオネクスト(6526)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当はまだ安定しませんね。

7. ソシオネクスト(6526)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

EPSの伸びもすごいことになっています。

8. ソシオネクスト(6526)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらもなんともいえない推移です。
理想とする右肩上がりのBPSではありません。
微妙です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、119%です。
つまり、年間119%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

すごい成長率です。

9. ソシオネクスト(6526)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではソシオネクスト(6526)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、18.0%です。

合格ラインをしっかりと超えています。
いいですね。

ちなみに、流動比率は1.90倍です。
こちらは1倍を上回っているので問題ありません。

10. ソシオネクスト(6526)の今後をまとめると

いいですね。
今後に非常に期待が持てる銘柄だと思います。

今期の業績予想もしっかりと各数字が伸びていそうです。

ただ、株価が非常に大きく動く銘柄でもあります。
上場した2022年10月から2023年6月までは株価が一気に5倍以上に伸び、一躍個人投資家の中では人気の銘柄となりました。
ただ、6月にピークアウトし、その後6ヶ月間で一気に株価が半分になってしまいました。

現在は、以前ほどの過熱感はなくなったものの、こういった銘柄は、エントリーするタイミングを誤ると大きく資産を失うことにもなりかねません。
その辺りをしっかりと注意した方がいいと思います。

実力のある会社だと思うので、PERが適正水準に入ってきた場合は、投資先として検討したいと思います。

気になる方はぜひ四季報なども併せてチェックしてみて下さい。