気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、日本特殊陶業[Niterra](5334)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 日本特殊陶業[Niterra](5334)とは?

日本特殊陶業株式会社(にっぽんとくしゅとうぎょう)は、愛知県名古屋市東区に本社を置くスパークプラグ・セラミックス製品を製造するメーカーです。
日本特殊陶業はかつて日本碍子(日本ガイシ、NGK)の事業部の一つでしたが、スパークプラグの立ち上がりに応じて独立しました。
商標は、スパークプラグでは日本ガイシの商標である「NGKスパークプラグ」を引き続き使用していますが、それ以外では「NTKニューセラミック」を使用しています。
スパークプラグ(世界シェア31%)、車載用酸素センサー(同36%)、超音波振動子、セラミック切削工具(同30%)の世界シェアトップのメーカーであり、MPUオーガニックパッケージ(同22%)では世界第3位(イビデン、新光電気工業に次ぐ)。
主力製品であるスパークプラグは、世界のほぼ全ての自動車メーカーに採用され供給を行っているそうです。
また、F1等のモータースポーツにおいても、多くのチームに採用され供給を行っています。
モータースポーツ好きの方にとっては、お馴染みのブランドなのではないでしょうか。
点火プラグ(スパークプラグ)は予混合燃焼式内燃機関において、燃焼室に満たされた混合気に電気放電や赤熱した金属によって点火することにより、燃焼サイクルのきっかけを作る装置である。
出処:Wikipedia
全世界で事業を展開して、海外売上比率は8割を超えます。
ちなみに、日本特殊陶業は、「にっぽんとくしゅ”とう”ぎょう」と読みます。
正直、最初読めませんでした。
そんな日本特殊陶業[Niterra](5334)の現在の社員数は16,145人です。
2. 日本特殊陶業[Niterra](5334)の時価総額は?
日本特殊陶業[Niterra](5334)の時価総額は 8,492億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. 日本特殊陶業[Niterra](5334)の株価とPERと配当利回りは?
次に日本特殊陶業[Niterra](5334)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:4,227円(2024年2月時点)
日本特殊陶業[Niterra](5334)の株価は、4,227円です。
100株単位で売買できるので、約42万円から投資をすることができます。
うーん、高いですね。
結構投資資金が必要です。
PER:10.6倍(2024年2月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
日本特殊陶業[Niterra](5334)の場合、PERは10.6倍です。
ほぼ10倍なので、割安です。
配当利回り:3.79%(2024年2月時点)
続いて、配当利回りです。
日本特殊陶業[Niterra](5334)の場合、100株投資をしてもらえる配当は16,000円です。
配当利回りを計算すると、3.79%。
いいですね。
高配当銘柄です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日です。
なお、日本特殊陶業[Niterra](5334)の場合、株主優待はありません。
4. 日本特殊陶業[Niterra](5334)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

こちらには、長期の月足チャートを示しました。
かなり値動きの激しい銘柄ですね。
この10年だけを見ても、3,000円台と1,000円台を行ったり来たりしています。
ただ、直近は上場来高値の更新を続けています。
次に短期のチャートです。

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
いいですね。
右肩上がりです。
まだ伸びそうな勢いを感じますね。
5. 日本特殊陶業[Niterra](5334)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
いいですね。
右肩上がりで売上高を伸ばせています。
直近は売上高5,500億円を超えました。
ちなみに、日本特殊陶業[Niterra](5334)の決算月は3月です。
6. 日本特殊陶業[Niterra](5334)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
減配している年もありますが、引いて見ると右肩上がりで増えています。
悪くないですね。
7. 日本特殊陶業[Niterra](5334)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。

キレイな右肩上がりとはなっていませんが、2020年度以降はしっかりと伸ばせています。
悪くないと思います。
8. 日本特殊陶業[Niterra](5334)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは良いですね。
しっかりと右肩上がりで伸ばせています。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、8.92%です。
つまり、年間8.92%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 日本特殊陶業[Niterra](5334)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは日本特殊陶業[Niterra](5334)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、11.8%です。
いいですね。
合格ラインをしっかり超えています。
過去を見ても、ROEは高い水準となっています。
ちなみに、直近の流動比率は3.18倍です。
こちらは1倍を大きく超えているので、全く問題ありません。
10. 日本特殊陶業[Niterra](5334)の今後をまとめると
良いですね。
低PERで高配当ですし、各数字の伸びも良かったです。
優良銘柄だと思います。
個人的にもかなり気になりました。
気になる方は四季報などで詳細をチェックしてみて下さい。