日本株分析

双日(2768)のこの後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、双日(2768)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 双日(2768)とは?

双日株式会社は、日本の総合商社です。

前身は日商岩井とニチメンであり、両者はともに十大商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、日商岩井、トーメン、ニチメン、兼松、安宅産業)に数えられていました。

現在は、七大商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、豊田通商、双日)の一角を占めています。

社名は、母体がニチメン(日綿實業)、日商岩井という、ともに「日」を頭文字とする商社2社であったことに由来するそうです。

総合商社の中でも非資源事業に注力している点が特徴的で、過去10年間で6500億円以上の投資の結果、現在収益の74%を占めています。
特に、米ボーイング社の日本総代理店である航空機のほか、木材、肥料、海外での自動車販売事業に強みを持っています。

また、他商社に先駆けてベトナムに進出した歴史を持ちます。
家庭紙や食品流通など様々な事業を同国で展開しています。

スローガンは「New Way , New Value」、「Hassojitz(ハッソウジツ)」。
日経平均株価の構成銘柄の一つ。

そんな双日(2768)の現在の社員数は20,673人です。

2. 双日(2768)の時価総額は?

双日(2768)の時価総額は 8,166億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. 双日(2768)の株価とPERと配当利回りは?

次に双日(2768)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:3,691円(2024年2月時点)

双日(2768)の株価は、3,691円です。
100株単位で売買できるので、約37万円から投資をすることができます。

高いですね。
ただ、日本株の中では一般的な価格です。

PER:8.28倍(2024年2月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

双日(2768)の場合、PERは8.28倍です。

10倍以下なので割安です。
良いですね。

配当利回り:3.66%(2024年2月時点)

続いて、配当利回りです。
双日(2768)の場合、100株投資をしてもらえる配当は13,500円です。
配当利回りを計算すると、3.66%。

いいですね。
高配当銘柄です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、双日(2768)の場合、株主優待はありません。

4. 双日(2768)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

双日(2768) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

すごいチャートですね。
まるでジェットコースターのようです。

2007年から2008年にかけて大きく下落し、その後はしばらく停滞していました。
ただ、直近はすごい勢いで上昇し、上場来高値を更新しています。

次に短期のチャートです。

双日(2768) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ると、しっかりとした上昇トレンドです。
まだ伸びそうな勢いを感じます。

5. 双日(2768)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

2020年度まではパッとしなかったのですが、直近2年間は大きく伸ばせています。
売上高2.5兆円まであと一歩ですね。

ちなみに、双日(2768)の決算月は3月です。

6. 双日(2768)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は2020年度を除くとしっかりと伸びています。
良いですね。

7. 双日(2768)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

2020年度はコロナの影響もあって落ち込みましたが、その後はしっかりと回復し、直近はコロナ前の水準を大きく上回っています。
良いですね。

8. 双日(2768)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

2020年度までは停滞していましたが、直近はしっかりと伸ばせています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、9.14%です。
つまり、年間9.14%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 双日(2768)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは双日(2768)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、13.3%です。

いいですね。
合格ラインをしっかり超えています。

過去を見ても、ROEは高い水準となっています。

ちなみに、直近の流動比率は1.62倍です。
こちらは1倍を超えているので、問題ありません。

10. 双日(2768)の今後をまとめると

各数字は、ここ数年継続して伸ばせているわけではありませんでしたが、コロナが明けてからはいい勢いで伸ばせていました。
これが今後も継続できるのであればいいと思います。

また、直近株価も上げているものの、依然として高配当で割安な点は魅力です。

気になる方は四季報などで詳細をチェックしてみて下さい。