日本株分析

富士電機(6504)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、富士電機(6504)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 富士電機(6504)とは?

富士電機株式会社は、神奈川県川崎市川崎区に本店を、東京都品川区大崎に本社事務所を置く、日本の大手電機メーカーです。

大型電気機器を主力製品とする日本の大手重電メーカーの1社。
同業他社には、日立製作所、東芝、三菱電機、明電舎、日新電機、ダイヘン、東光高岳などがありますが、富士電機はこの重電業界で4位に位置しています。

元々、古河電気工業とドイツのシーメンス社が資本・技術提携を行い設立した会社です。
そのため、現在も古河グループで形成される古河三水会の中軸となる10社の理事会社のうちの1社となっています。

中心となる富士電機機器制御株式会社 (FCS)他、子会社116社及び関連会社21社を傘下に持つ持ち株会社です。

日経平均株価の構成銘柄の一つ。

自動販売機の分野では、国内1位のシェアであり、三洋電機株式会社から製造子会社株式の譲渡を受け規模を拡大したことによって、そのシェアは過半数となった。その技術力を駆使し、最近は日本コカ・コーラと共同開発したピークシフト自動販売機、セブン-イレブン・ジャパンと共同開発した同社店舗内セブンカフェ用コーヒードリップマシン、JR東日本グループと共同開発した次世代自動販売機などを世に送り出している。
(出処:Wikipedia)

あのセブンイレブンのコーヒードリップマシンは富士電機だったんですね。
大人気ですよね。

そんな富士電機(6504)の現在の社員数は26,757人です。

2. 富士電機(6504)の時価総額は?

富士電機(6504)の時価総額は 8,910億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. 富士電機(6504)の株価とPERと配当利回りは?

次に富士電機(6504)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:6,238円(2024年1月時点)

富士電機(6504)の株価は、6,238円です。
100株単位で売買できるので、約62万円から投資をすることができます。

うーん、高いですね。
一つの銘柄に60万円オーバーはやっぱり高いです。

PER:13.8倍(2024年1月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

富士電機(6504)の場合、PERは13.8倍です。

PERは15倍以下なので、適正水準と言えます。

配当利回り:1.84%(2024年1月時点)

続いて、配当利回りです。
富士電機(6504)の場合、100株投資をしてもらえる配当は11,500円です。
配当利回りを計算すると、1.84%。

高配当とは言えませんが、そこそこあるという感じです。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、富士電機(6504)の場合、株主優待として自社オリジナルカレンダーがもらえます。

富士電機(6504)の株主優待については、↓に詳しくまとめているので、併せてご確認下さい。

4. 富士電機(6504)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

富士電機(6504) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2012年あたりまではあまり方向感の無い動きとなっていましたが、2013年からはしっかりと右肩上がりで株価を伸ばしていますね。
良いですね。
長期投資が報われています。

次に短期のチャートです。

富士電機(6504) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年9月をピークに、直近はやや株価を下げてきてしまっています。

5. 富士電機(6504)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

コロナの影響もあってか、2019年度、2020年度あたりは少し停滞しましたが、その後はしっかりと売上高を伸ばし、直近は1兆円を超えました。

ちなみに、富士電機(6504)の決算月は3月です。

6. 富士電機(6504)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当はしっかりと右肩上がりで増えています。
良いですね。

7. 富士電機(6504)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

EPSも2020度以降しっかりと伸ばせていますね。
理想的な右肩上がりではないですが、悪くないです。

8. 富士電機(6504)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSはキレイな右肩上がりとなっています。
良いですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.1%です。
つまり、年間10.1%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. 富士電機(6504)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは富士電機(6504)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、11.9%です。

いいですね。
合格ラインの10%をしっかり超えています。
優秀です。
日本株の中でもかなり上位のROEです。
過去をみても高ROEで優秀です。

こういった銘柄に投資したいものです。

ちなみに、直近の流動比率は1.60倍です。
こちらは1倍を超えているので全く問題ありません。

10. 富士電機(6504)の今後をまとめると

良いですね。
優良銘柄です。

PERもそこそこですし、各数字の伸びも悪くないです。
そして、何よりも高ROEでした。

正直、個人的にもかなり気になっている銘柄です。

気になる方はぜひIRなどチェックしてみて下さい。