日本株分析

「高ROEのおすすめ銘柄」ダイキン工業(6367)の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、ダイキン工業(6367)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. ダイキン工業(6367)とは?

ダイキン工業株式会社は、日本の大阪府大阪市に本社を置き、約170か国に事業展開し世界五大陸42か国に拠点を持つ空調機、化学製品メーカーです。

空調事業の売上高は2010年からキヤリア社を抜き世界第1位。
またフッ素化学製品でもデュポン社に次いで世界第2位。
換気事業やフィルタ事業においても世界第1位のシェアを誇っています。

海外売上比率は約7割、全従業員の約8割が日本国外で働いているそうです。

日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。

比較会社は、空調『霧ヶ峰』で有名な総合電機大手の三菱電機(6503)、三菱系のAGC(5201)、富士通系でエアコンが主力の富士通ゼネラル(6755)です。
気になる方はぜひチェックしてみて下さい。

2. ダイキン工業(6367)の時価総額は?

ダイキン工業(6367)の時価総額は7.28兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、Sランクですね。

日本の上場企業でもトップクラスの時価総額を誇ります。

3. ダイキン工業(6367)の株価とPERと配当利回りは?

次にダイキン工業(6367)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:24,885円(2023年9月時点)

ダイキン工業(6367)の株価は、24,885円です。
100株単位で売買できるので、約249万円から投資をすることができます。

かなり投資資金が必要ですね。
いわゆる値がさ株というやつです。

PER:27.6倍(2023年9月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

ダイキン工業(6367)の場合、PERは27.6倍です。
なかなかの割高ですね。
それだけ人気の銘柄ということです。

配当利回り:0.96%(2023年9月時点)

続いて、配当利回りです。
ダイキン工業(6367)の場合、100株の投資をしてもらえる配当は、年間24,000円です。
利回りを計算すると、0.96%。

配当利回りは日本株の中では普通ですね。
少しだけあるという感じです。

4. ダイキン工業(6367)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

ダイキン工業(6367) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

いいですね!
長期でしっかりと上昇トレンドを描けています。
すばらしいです。
とくに2013年12月からの25MAと50MAがクロス(ゴールデンクロス)してからはしっかりとした上昇トレンドが発生しています。

次に短期のチャートです。

ダイキン工業(6367) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

何度か押し目をつけつつも、直近では5月から7月にかけて大きく上昇していたのですが、8月8日の決算発表後に大きく株価を下げています。

8月8日に発表した第1四半期の決算では、4〜6月期としては純利益が過去最高を更新しましたが、コンセンサスに届かない内容だったため、失望売りが出る結果となりました。

5. ダイキン工業(6367)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高の推移を棒グラフで示しました。

良いですね。
しっかりと右肩上がりで伸ばせています。
直近の2022年には、売上高は3兆円を超え、さらに2023年度は4兆円を超えようかという勢いです。
ものすごい売上ですね。

6. ダイキン工業(6367)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も右肩上がりで増えていますね。
今後も増配が期待できそうです。

7. ダイキン工業(6367)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSの推移を棒グラフで示しました。

うーん、微妙ですね。
2019年度から2021年度にかけては下がってしまっています。
ただ、直近は大きく伸ばせています。
今後もこの伸びを継続できるかがポイントとなります。

8. ダイキン工業(6367)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、直近のBPSの推移を棒グラフで示してみました。

良いですね。
キレイな右肩上がりです。
長期投資の理想とするような伸び方ですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、12.3%です。
つまり、年間12.3%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。

9. ダイキン工業(6367)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではダイキン工業(6367)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

ROE(株主資本利益率)は直近11.5%。
いいですね!
合格ラインをしっかり超えています。
ROEはかなり高いラインを維持しています。

10. ダイキン工業(6367)の今後をまとめると

各数字の伸びは悪くないですね。
時価総額も売上の規模も日本トップクラスです。
ROEもしっかりと10%を超えており、良い経営をしているということがわかります。
すでに時価総額ランクがSクラスなのでここから株価が5倍や10倍になることは考えられませんが、長期投資として比較的安心して持っていられる銘柄です。
個人的にも気になる銘柄です。

気になる方は是非チェックしてみて下さい。