気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、カプコン(9697)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. カプコン(9697)とは?
株式会社カプコンは、大阪府大阪市中央区内平野町に本社を置く主にアーケードゲームやコンシューマーゲームの開発・販売を行う日本のゲームソフトウェアメーカーです。
アクションゲーム、対戦型格闘ゲームの雄として『ストリートファイター』、『魔界村』、『ロックマンシリーズ』、『ファイナルファイト』、『機動戦士ガンダム vs.シリーズ』、『デビルメイクライシリーズ』、『鬼武者』、『モンスターハンターシリーズ』、『大神』、『ビューティフルジョー』、『ヴァンパイア』などの傑作を多数製作しています。
中でも1991年にアーケード用ゲームとしてリリースした対戦型格闘ゲーム『ストリートファイターII』では、アーケードゲーム業界において「スペースインベーダー以来」とも呼ばれる大ブームを巻き起こし、『ブロックくずし』より後に創業したアーケードビデオゲーム会社としては、唯一かつ最大の大手メーカーとなりました。
また『バイオハザードシリーズ』などのホラーゲーム、『逆転裁判』などのアドベンチャーゲームにおいても傑作を残しています。
開発されたゲームは日本に留まらず海外においても高い評価を得ているものが多く、『ストリートファイター』や『バイオハザード』など海外主体で映画化された作品も存在しているのが特徴です。
そんなカプコン(9697)の現在の社員数は3,332人です。
2. カプコン(9697)の時価総額は?
カプコン(9697)の時価総額は 1.04兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. カプコン(9697)の株価とPERと配当利回りは?
次にカプコン(9697)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:2,487円(2024年4月時点)
カプコン(9697)の株価は、2,487円です。
100株単位で売買できるので、約25万円から投資をすることができます。
日本株の中では一般的な価格帯ですね。
なお、カプコンは、2024年3月31日に1株につき2株の割合で株式分割しています。
これでも、以前と比べるとだいぶ投資し易くなりました。
PER:26.0倍(2024年4月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
カプコン(9697)の場合、PERは26.0倍です。
割高ですね。
それだけ人気がある銘柄と言えます。
配当利回り:1.31%(2024年4月時点)
続いて、配当利回りです。
カプコン(9697)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年3,250円です。
配当利回りを計算すると、1.31%。
配当はそこそこあるという感じですね。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、カプコン(9697)の場合、株主優待はありません。
4. カプコン(9697)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
良いですね。
右肩上がりで推移しています。
しっかりと長期投資が報われています。
何気にこの10年で株価が10倍となっているテンバガーなんですね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年9月をピークに下げ、その後は下降トレンドとなってしまっていました。
ただ、2024年1月からは上昇トレンドに転換し、直近は再び下落しています。
なかなか株価の値動きが激しいですね。
5. カプコン(9697)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2019年度に少し下げましたが、引いて見ると、しっかりと右肩上がりで売上高を伸ばせています。
良いですね。
現在では230ヶ国・地域に307タイトルものゲームソフトを販売しているようです。
すごいですよね。
すでにカプコンは世界中にゲームソフトを販売していますが、旧作の販売本数がすごい勢いで伸びており、世界全体のゲーム市場はまだまだ拡大していると言えそうです。
そう考えると、今後も売上高の増加を期待してもいいのかもしれません。
ちなみに、カプコン(9697)の決算月は3月です。
6. カプコン(9697)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も良いですね。
右肩上がりです。
2023年度は、2022年度に対して減配となってしまっているように見えますが、2022年度はそのうち10円分が創業40周年記念配当だったため、この分を除くと、直近は毎年増配していることになります。
今後も増配が期待できそうです。
7. カプコン(9697)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
良いですね。
キレイな右肩上がりです。
決算説明資料によると、毎期10%以上利益を増やせているようです。
すごいことですよね。
これも、グローバルにゲームソフト(特に旧作)を販売して、その対象国を年々増やせているからに他なりません。
8. カプコン(9697)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSもいい感じです。
まさに長期投資として理想的な形ですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、13.8%です。
つまり、年間13.8%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. カプコン(9697)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではカプコン(9697)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは22.8%です。
いいですね。
しっかりと合格ラインを超えてきています。
日本株の中では高ROEです。
良い経営をしている証です。
10. カプコン(9697)の今後をまとめると
いいですね。
各数字の伸びは非常に良く、超優良銘柄と言えそうです。
グローバルでのゲーム市場の拡大余地を考えると今後も会社の成長が見込めるすごい会社です。
唯一引っかかるのがPERの高さですが、それもこの内容を見れば頷けます。
直近は株価が少し下がってきていることを考えると、もしかしたら、今が買い時と言えるのかもしれません。
個人的にも気になる銘柄です。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。