気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、東洋水産(2875)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 東洋水産(2875)とは?
東洋水産株式会社は、日本の食品会社です。
「マルちゃん」のブランドで親しまれています。
当初は、水産物の取引および輸出と加工食品の製造・販売が主体でしたが、1962年から「マルちゃん」ブランドにてインスタントラーメンの製造・販売を開始。
即席麺業界では日清食品に次いでシェア第2位となっています。
以降、インスタントの冷やしラーメンや天ぷらそば、カレーうどん、即席ワンタンなど個性的な商品も登場させ、チルド・レトルト食品なども製造・販売しています。
1972年にアメリカで現地法人のMaruchan Inc.を設立。
1976年から現地生産した即席麺を北米大陸で販売しており、同地では日清食品と激しいトップシェア争いを演じているようです。
僕もマルちゃんの赤いきつねが昔から大好きです。
なんか食べたくなっちゃいますよね〜。
そんな東洋水産(2875)の現在の社員数は4,880人です。
2. 東洋水産(2875)の時価総額は?
東洋水産(2875)の時価総額は 9,996億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. 東洋水産(2875)の株価とPERと配当利回りは?
次に東洋水産(2875)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:9,788円(2024年8月時点)
東洋水産(2875)の株価は、9,788円です。
100株単位で売買できるので、約98万円から投資をすることができます。
高いですね!
一つの銘柄に90万円超えは高いです。
これだと気軽に投資ができません。
PER:16.9倍(2024年8月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
東洋水産(2875)の場合、PERは16.9倍です。
PERは20倍以下なので、適正水準です。
配当利回り:1.74%(2024年8月時点)
続いて、配当利回りです。
東洋水産(2875)の場合、100株投資をしてもらえる配当は17,000円です。
配当利回りを計算すると、1.74%。
配当は悪くはないですが、ちょっと物足りないですね。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、東洋水産(2875)の場合、株主優待として自社製品詰合せセットがもらえます。
東洋水産(2875)の株主優待については↓に詳しくまとめているので、併せてご覧下さい。
4. 東洋水産(2875)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
良いですね。
キレイな右肩上がりのチャートです。
しっかりと長期投資が報われていますね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ると、2024年5月まではキレイな右肩上がりとなっていたのですが、その後は少し下げてしまっていますね。
5. 東洋水産(2875)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
グラフを見ると2020年度にガクッと下がってしまっているように見えますが、2020年度から新基準での決算となったことが要因のようです。
実際は売上高は右肩上がりで推移しています。
ちなみに、東洋水産(2875)の決算月は3月です。
6. 東洋水産(2875)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりで増えていますね。
良いですね。
7. 東洋水産(2875)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
理想的な右肩上がりではないですね。
ただ、直近はしっかりと伸ばせているので、悪くはないです。
8. 東洋水産(2875)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSはキレイな右肩上がりとなっています。
良いですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、7.92%です。
つまり、年間7.92%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 東洋水産(2875)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは東洋水産(2875)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、12.0%です。
しっかりと合格ラインを超えてきました。
良いですね。
ちなみに、直近の流動比率は5.19倍です。
こちらは1倍を大きく超えているので全く問題ありません。
10. 東洋水産(2875)の今後をまとめると
各数字の伸びは悪くないですね。
ものすごい勢いで成長しているような会社ではないですが、着実に少しずつ成長している会社でした。
堅実に資産を築いていきたい方にとってはおすすめの銘柄と言えるかもしれません。
特に最近は以前に比べて株価が下がってきたのと、PERも併せて下がってきました。
PERが15倍を切ってくるタイミングがあれば、エントリーしてみても良いかもしれません。
気になる方はぜひIRなどチェックしてみて下さい。