気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、SGホールディングス(9143)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. SGホールディングス(9143)とは?
SGホールディングス株式会社は、京都府京都市南区に本社を置く、佐川急便グループの純粋持株会社です。
社名は「Sagawa Group Holdings(佐川グループホールディングス)」に由来します。
国内宅配便ではヤマトホールディングスに次ぐ国内2位でシェアは33%。
そんなSGホールディングス(9143)の現在の社員数は52,325人です。
2. SGホールディングス(9143)の時価総額は?
SGホールディングス(9143)の時価総額は 1.02兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. SGホールディングス(9143)の株価とPERと配当利回りは?
次にSGホールディングス(9143)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:1,632円(2024年5月時点)
SGホールディングス(9143)の株価は、1,632円です。
100株単位で売買できるので、約16万円から投資をすることができます。
日本株の中では一般的な価格ですね。
PER:15.8倍(2024年5月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
SGホールディングス(9143)の場合、PERは15.8倍です。
ほぼ15倍なので、適正水準と言えます。
配当利回り:3.19%(2024年5月時点)
続いて、配当利回りです。
SGホールディングス(9143)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年5,200円です。
配当利回りを計算すると、3.19%。
高配当とまでは言えませんが、日本株の中では配当はある方だと思います。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、SGホールディングス(9143)の場合、株主優待はありません。
4. SGホールディングス(9143)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
上場は2017年です。
その後、2度のピークを迎え、2021年9月に上場来高値3,440円をつけましたが、その後は下降トレンドとなっています。
直近もじわじわと下げてしまっていますね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
結構上下の動きが激しいですね。
2023年10月27日の決算発表で宅配便の値上げを発表しており、収益改善の期待から、大きく株価が上昇したのですが、その勢いはあまり続かず、現在に至るまで上値を切り下げながら推移してしまっています。
5. SGホールディングス(9143)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
山のようですね。
2021年度までは右肩上がりだったのですが、ここ2年間は売上高を減らしてしまっています。
微妙です。
ちなみに、SGホールディングス(9143)の決算月は3月です。
6. SGホールディングス(9143)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当は右肩上がりで伸びています。
良いですね。
今後も増配が期待できます。
7. SGホールディングス(9143)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
EPSは2022年度までは順調に伸ばせていたのですが、2023年度は大きく下げましたね。
うーん、あまり良くないですね。
8. SGホールディングス(9143)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSもしっかりと右肩上がりで伸ばせています。
良いですね。
長期投資の理想とする形です。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、11.0%です。
つまり、年間11.0%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいです。
9. SGホールディングス(9143)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではSGホールディングス(9143)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは10.1%です。
良いですね。
ギリギリ合格ラインを超えています。
優秀です。
過去を見てもかなり高い水準の数字が並んでいます。
素晴らしいですね。
10. SGホールディングス(9143)の今後をまとめると
悪くないです。
優良企業だと思います。
しっかりと会社を成長させて株主の価値を高めている企業です。
直近の2023年度の決算発表の結果は、今までの勢いが鈍化しました。
それに伴って株価も下がっています。
元々PERが高いのが気になっていたのですが、直近は15倍近くでかなりリーズナブルな数字になってきました。
今よりもさらに株価が下がるようであれば、エントリーするタイミングとしてはいいかもしれません。
個人的にもかなり気になる銘柄です。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。