日本株分析

SGホールディングス[佐川急便](9143)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、SGホールディングス(9143)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. SGホールディングス(9143)とは?

SGホールディングス株式会社は、京都府京都市南区に本社を置く、佐川急便グループの純粋持株会社です。
社名は「Sagawa Group Holdings(佐川グループホールディングス)」に由来します。

国内宅配便ではヤマトホールディングスに次ぐ国内2位でシェアは33%。

そんなSGホールディングス(9143)の現在の社員数は52,325人です。

2. SGホールディングス(9143)の時価総額は?

SGホールディングス(9143)の時価総額は 1.33兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. SGホールディングス(9143)の株価とPERと配当利回りは?

次にSGホールディングス(9143)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:2,132円(2023年11月時点)

SGホールディングス(9143)の株価は、2,132円です。
100株単位で売買できるので、約21万円から投資をすることができます。

日本株の中では一般的な価格ですね。

PER:21.8倍(2023年10月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

SGホールディングス(9143)の場合、PERは21.8倍です。

20倍を超えているので、やや割高です。

配当利回り:2.44%(2023年10月時点)

続いて、配当利回りです。
SGホールディングス(9143)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年5,200円です。
配当利回りを計算すると、2.44%。

高配当とまでは言えませんが、日本株の中では配当はある方だと思います。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、SGホールディングス(9143)の場合、株主優待はありません。

4. SGホールディングス(9143)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

上場は2017年です。
その後、2度のピークを迎え、2021年9月に上場来高値3,440円をつけましたが、その後は下降トレンドとなっています。

直近は、やや底を抜け出し、上向いてきたかという感じですね。

次に短期のチャートです。

SGホールディングス(9143) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

結構上下の動きが激しいですね。
直帰は一度大きく下げたのですが、10/27の決算発表で宅配便の値上げを発表しており、収益改善の期待から、再び大きく上昇しています。

5. SGホールディングス(9143)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

良いですね。
直近は少し下がってしまっていますが、比較的堅調です。
特に、コロナの影響を受けずに、しっかりとコロナ禍も売上高を伸ばせていたことは評価できると思います。
むしろ、コロナ禍でのニーズの変化に対してうまく対応したということが言えそうです。

ちなみに、SGホールディングス(9143)の決算月は3月です。

6. SGホールディングス(9143)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も右肩上がりで伸びています。
良いですね。

今後も増配が期待できます。

7. SGホールディングス(9143)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

EPSも右肩上がりで伸ばせています。
良いですね。

8. SGホールディングス(9143)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSもしっかりと右肩上がりで伸ばせています。
良いですね。
長期投資の理想とする形です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、12.0%です。
つまり、年間12.0%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいです。

9. SGホールディングス(9143)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではSGホールディングス(9143)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは22.8%です。

良いですね。
優秀です。

過去を見てもかなり高い水準の数字が並んでいます。

素晴らしいですね。

10. SGホールディングス(9143)の今後をまとめると

良いですね。
優良企業です。

各数字の伸びも良く、しっかりと会社を成長させて株主の価値を高めている企業です。

ただ、欲を言うのであれば、PERが高いのが気になります。
株価の変動が大きい銘柄ではあるので、PERが15倍近くになったタイミングでエントリーできると良いかもしれません。

個人的にもかなり気になる銘柄です。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。