日本株分析

T&Dホールディングス(8795)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、T&Dホールディングス(8795)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. T&Dホールディングス(8795)とは?

株式会社T&Dホールディングスは、太陽生命保険および大同生命保険、ティアンドディファイナンシャル生命保険、主にこの3つの生命保険会社を傘下におく金融持株会社です。

以下、Wikipediaから抜粋。

傘下の会社名の英語の頭文字(Taiyo Life&Daido Life)に絡ませつつも、「T」は挑戦である「Try」を、 「D」は発見である「Discover」をそれぞれ意味しており、挑戦と発見による価値の創造を通じて、人と社会に貢献するグループを目指している。

もともとは太陽生命と大同生命の頭文字で「T&D」だったんですね。

日経平均株価の構成銘柄の一つです。

そんなT&Dホールディングス(8795)の現在の社員数は20,016人です。

2. T&Dホールディングス(8795)の時価総額は?

T&Dホールディングス(8795)の時価総額は 1.39兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. T&Dホールディングス(8795)の株価とPERと配当利回りは?

次にT&Dホールディングス(8795)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:2,615円(2024年4月時点)

T&Dホールディングス(8795)の株価は、2,615円です。
100株単位で売買できるので、約26万円から投資をすることができます。

日本株の中では普通の価格です。

PER:16.3倍(2024年4月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

T&Dホールディングス(8795)の場合、PERは16.3倍です。

15倍前後なので、適正水準です。

配当利回り:2.68%(2024年4月時点)

続いて、配当利回りです。
T&Dホールディングス(8795)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年7,000円です。
配当利回りを計算すると、2.68%。

高配当とまではいえませんが、配当はある方ですね。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、T&Dホールディングス(8795)の場合、株主優待はありません。

4. T&Dホールディングス(8795)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

T&Dホールディングス(8795) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

リーマンショック以降、落ち込みそのまま低空飛行を続けています。
ただ、直近はかなり株価が回復してきました。

とはいえ、まだピークの半値戻しには至っていません。

次に短期のチャートです。

T&Dホールディングス(8795) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

良いですね。
短期で見ると株価を伸ばせています。

昨年末に一度落ち込みましたが、その後回復してきていますね。

5. T&Dホールディングス(8795)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

良いですね。
右肩上がりで伸ばせています。

ちなみに、T&Dホールディングス(8795)の決算月は3月です。

6. T&Dホールディングス(8795)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も良いですね。
右肩上がりです。

今後も増配が期待できそうです。

7. T&Dホールディングス(8795)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

うーん、良くないですね。
右肩上がりではないどころか、直近はマイナスになってしまっています。

ただ、このマイナスは、海外の持ち分法適用会社のFGH Parent(フォーティテュード)の一時的な評価損などにより、2000億円超の持ち分法投資損失を計上したことが主な要因です。
本業の連結保険料等収入は前の期比22%増となっているので、そこまで悲観することはないのかもしれません。

8. T&Dホールディングス(8795)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

うーん、理想とする右肩上がりではないですね。
BPSを下げるということは株主の価値を下げているということです。
もちろん長期投資にとってマイナスポイントです。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、0.71%です。
つまり、年間0.71%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. T&Dホールディングス(8795)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではT&Dホールディングス(8795)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは赤字なので計算できません。

ただ、過去を見ても一度も合格ラインを超えられていません。

ちなみに売上高は日本国内が100%です。

10. T&Dホールディングス(8795)の今後をまとめると

パッとしませんでした。
無理して投資する銘柄ではないです。

同じ保険会社なら東京海上ホールディングス(8766)の方がよっぽど魅力的でした。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。