気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、ニトリホールディングス(9843)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. ニトリホールディングス(9843)とは?

株式会社ニトリホールディングスは、主にインテリアや家具の小売業等を展開する株式会社ニトリやホームセンター大手の島忠を傘下に持つ企業グループ(ニトリグループ)の持株会社です。
ニトリについてはもはや説明不要かもしれませんが、現在、日本国内に693店舗、台湾、中華人民共和国、マレーシア、シンガポールなど、世界に約100店舗のチェーンストアを展開しています。
似鳥昭雄が北海道で創業し、一代で家具・インテリア用品を製造・物流・販売する大手企業へと成長させました。
「お、ねだん以上。ニトリ」をCMのキャッチコピーとしており、家具業界では珍しく製造小売業(SPA)のノウハウを取り入れ、「海外原材料の仕入→現地生産→輸入→店舗販売→商品配送」までほぼグループ直営で行うことで、自社で原材料の仕入れや製造段階からかかわり商品の品質を確保しつつ、その品質の割に安価な価格で人々に提供していることを特徴としています。
なお、学習机は年間7万7千台を販売し、全国シェアで日本一となっています。
島忠を連結子会社にしたのは、2021年。
島忠は、本社所在地の埼玉県を中心に、首都圏1都3県、一部関西(大阪府・兵庫県)で店舗を展開し、2023年3月末時点で店舗数は53店舗となっています。
さらに、ニトリホールディングスは、2023年10月2日の株式取引分から日経平均株価の構成銘柄に採用されています。
ちなみに創業者の似鳥昭雄氏、かなりユニークな方だそうですね。
ニトリ創業者「豪快なだけじゃない」劇的半生 ー東洋経済オンライン
2. ニトリホールディングス(9843)の時価総額は?
ニトリホールディングス(9843)の時価総額は 1.7兆円です。(2025年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. ニトリホールディングス(9843)の株価とPERと配当利回りは?
次にニトリホールディングス(9843)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:15,025円(2025年3月時点)
ニトリホールディングス(9843)の株価は、15,025円です。
100株単位で売買できるので、約150万円から投資をすることができます。
高いですね。
値がさ株ってやつです。
1つの銘柄で約150万円以上は日本株の中でもかなり高い方です。
PER:18.5倍(2025年3月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
ニトリホールディングス(9843)の場合、PERは18.5倍です。
20倍以下なので、適正水準です。
配当利回り:1.01%(2025年3月時点)
続いて、配当利回りです。
ニトリホールディングス(9843)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年15,200円です。
配当利回りを計算すると、1.01%。
配当は少ないですね。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、ニトリホールディングス(9843)の場合、株主優待として、全国の「ニトリ」で利用できる10%割引券がもらえます。
ニトリホールディングス(9843)の株主優待については、↓で詳しくまとめているので、併せてご確認下さい。
4. ニトリホールディングス(9843)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

こちらには、長期の月足チャートを示しました。
引いて見ると、上場以来右肩上がりで推移しているように見えます。
2002年頃には200円程度でした。
そこから大きく上昇し、ピーク時は170倍近くも上昇しています。
テンバガー(株価10倍に上昇した銘柄のこと)どころではないですね。
2002年に100万円投資していれば、現在は1億7,000万円となっています。
ジャパニーズ・ドリームですね。
ただ、その後、2020年後半から2022年にかけて大きく株価を下げました。
そして、その後は再び株価をかなり伸ばし、上場来高値を更新したのですが、2024年の前半をピークに現在まで右肩下がりとなってしまっています。
なかなか株価の動きが激しいですね。
次に短期のチャートです。

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ると、2024年7月から9月にかけては上昇したのですが、その後は右肩下がりとなってしまっていますね。
5. ニトリホールディングス(9843)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
昨年度まではしっかりとした右肩上がりでした。
ただ、直近の2023年度は2022年度よりも減ってしまっています。
とはいえ、9,000億円の売り上げはすごいですね。
6. ニトリホールディングス(9843)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当は右肩上がりで増えています。
今後も増配が期待できそうです。
7. ニトリホールディングス(9843)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。

EPSは、2021年度までは右肩上がりで伸ばせていたのですが、それ以降は右肩下がりで減ってきてしまっています。
あまり良くないですね。
8. ニトリホールディングス(9843)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。

うん、こちらはキレイな右肩上がりです。
バッチリですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、12.3%です。
つまり、年間12.3%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいです。
9. ニトリホールディングス(9843)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではニトリホールディングス(9843)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは9.65%です。
合格ラインの10%を超えられていません。
過去の数字を見ると安定して合格ラインを超えていたのですが、だんだんと数字が下がってきていて、ついに直近は合格ラインを下回ってしまいましたね。
とはいえ、依然として高い数字ではあるので、今後これを維持していけるかが鍵となりますね。
10. ニトリホールディングス(9843)の今後をまとめると
前回分析した時までは、いずれの数値も右肩上がりで良好でした。
完全に優良株だと思っていたのですが、その分、PERが割高で、株価もかなりの勢いで上昇していました。
その時から、手を出すと火傷する可能性もあると思っていたのですが、案の定、業績の成長が鈍化すると、みるみると株価が下がってきてしまいました。
現在はPERも適正水準に入ってきましたし、優良企業であることは間違いないので、今後もしっかりとウォッチしていきたいと思います。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。