日本株分析

中外製薬(4519)の今後の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、中外製薬(4519)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 中外製薬(4519)とは?

中外製薬株式会社は、日本の大手医薬品メーカーです。

医療用医薬品の製造および販売を行っています。
また、癌や感染症、骨、血液、循環器にかかわる治療薬の開発を行っています。
企業や公的機関との共同開発も行っているとともに、国内ならびに米国、欧州、アジアにある子会社を拠点に現地での研究開発・販売も手掛けています。

2002年にスイスの大手医薬品メーカー、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ(Fritz Hoffmann-La Roche)との「戦略的アライアンス」に基づきロシュグループに傘下入りしています。
ロシュの創薬品と旧来の中外製薬のバイオ医薬による開発力とのシナジー効果による開発パイプラインを有すところが特徴と言えます。

ちなみに読み方は「ちゅうがい」せいやくです。

会社のスローガンは「創造で、想像を超える。」です。
かっこいいですね。

2. 中外製薬(4519)の時価総額は?

中外製薬(4519)の時価総額は 8.07兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、Sランクです。

日本の上場企業ではトップクラスですね。

3. 中外製薬(4519)の株価とPERと配当利回りは?

次に中外製薬(4519)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:4,903円(2023年11月時点)

中外製薬(4519)の株価は、4,903円です。
100株単位で売買できるので、約49万円から投資をすることができます。

うーん、約49万円を払わないと一つの銘柄を買えないのは厳しいですね。
日本株にはこういう銘柄がたくさんありますが、普通に考えて高いです。

PER:25.8倍(2023年11月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

中外製薬(4519)の場合、PERは25.8倍です。

20倍を超えているので、やや割高と言えます。
ただ、日本株の中では普通のレベルだと思います。

配当利回り:1.63%(2023年11月時点)

続いて、配当利回りです。
中外製薬(4519)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年8,000円です。
配当利回りを計算すると、1.63%。

配当は高配当とまでは言えませんが、少しはあるという感じです。

なお、中外製薬(4519)は、株主優待はありません。

4. 中外製薬(4519)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

中外製薬(4519) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

上場来最高値は2021年の1月につけた6,435円です。
そこでダブルトップを形成し、その後は完全に下降トレンドとなって下落を続けていました。

ただ、直近は反発しています。

次に短期のチャートです。

中外製薬(4519) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

直近は、2023年4月まではダラダラと下落を続けていたのですが、反転して上昇トレンドとなっています。
これは、4つの新薬が開発中であることが明らかになったとともに、モルガン・スタンレーMUFG証券などが投資判断の格上げを行なったことが理由のようです。

完全にチャートの流れが変わりましたね。

5. 中外製薬(4519)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

すごく綺麗に右肩上がりで推移していますね。
5年間で売上高を倍に伸ばせているところはすごいです。

6. 中外製薬(4519)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

良いですね。
配当もしっかりと伸びています。

今後も増配が期待できそうです。

7. 中外製薬(4519)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。

EPSも良いですね。
しっかりと右肩上がりで伸ばせています。

8. 中外製薬(4519)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。

いいですね。
こちらもきれいな右肩上がりです。
株主の価値をしっかり伸ばしています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、14.0%です。
つまり、年間14.0%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. 中外製薬(4519)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは中外製薬(4519)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは26.3%です。

合格ラインの10%を大きく越えています。
超優秀ですね。

10. 中外製薬(4519)の今後をまとめると

すごかったです。

数字がすごくよく、さらに投資家の期待も高まり株価も上昇しています。
注目に値する銘柄です。

個人的にもかなり気になります。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。