気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、三井住友トラスト・ホールディングス(8309)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 三井住友トラスト・ホールディングス(8309)とは?
三井住友トラスト・ホールディングス株式会社は、三井住友信託銀行株式会社を傘下に置く銀行持株会社です。
2011年4月1日に、中央三井トラスト・ホールディングスと住友信託銀行が経営統合し発足しました。
三井グループ・住友グループの両方に所属しているのが特徴的な会社です。
ただし、「三井住友」の名を冠する三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)やその子会社の三井住友銀行等との直接的な資本関係はなく、互いに独立した企業グループとなっています。
上場銘柄としての略称は三井住友トラ。
日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つです。
そんな三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の社員数は22,024人です。
2. 三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の時価総額は?
三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の時価総額は 2.35兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の株価とPERと配当利回りは?
次に三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:3,234円(2024年3月時点)
三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の株価は、3,234円です。
100株単位で売買できるので、約32万円から投資をすることができます。
うーん、少し高いですね。
ただ、これでも2024年1月1日に1株を2株に株式分割しています。
元々は、今の倍の価格だったので、それを考えるとまだ投資がし易くなったと言えます。
PER:27.6倍(2024年3月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の場合、PERは27.6倍です。
20倍以上なので、割高ですね。
配当利回り:3.40%(2024年3月時点)
続いて、配当利回りです。
三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年11,000円です。
配当利回りを計算すると、3.40%。
良いですね。
高配当銘柄です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の場合、株主優待はありません。
4. 三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
2006年に上場来最高値をつけてその後は急降下。
低空飛行をしていましたが2013年から1段上昇し、その後は横ばいです。
直近は少し株価が上向いてきました。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
良いですね。
多少デコボコはしながらも、右肩上がりの上昇トレンドとなっています。
5. 三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2020年度、2021年度はやや停滞しましたが、2022年度はそれ以前の水準を上回る売上高となっています。
6. 三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
良いですね。
配当も堅調に増えています。
7. 三井住友トラスト・ホールディングス(8309)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
2020年度は落ち込みましたが、その後は伸ばせています。
これが継続できるかがポイントです。
8. 三井住友トラスト・ホールディングス(8309)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSは比較的堅調です。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、3.00%です。
つまり、年間3.00%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 三井住友トラスト・ホールディングス(8309)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは三井住友トラスト・ホールディングス(8309)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは6.84%です。
低いですね。
ここ数年で1度も合格ラインの10%を超えていません。
投資をする上でマイナスポイントです。
10. 三井住友トラスト・ホールディングス(8309)の今後をまとめると
高配当は魅力です。
ただ、他の数字の伸びは、すごく良いわけではなく、特にROEが低いのがネックですね。
個人的には「今すぐ投資したい」とは思えませんでした。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。