気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、ネクソン(3659)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. ネクソン(3659)とは?
株式会社ネクソンは、日本で上場し、グローバルでPC、コンソール及びモバイル向けのオンラインバーチャルワールドの開発・配信をしている企業です。
ネクソンは、時価総額ベースで世界上位10位以内に入る大手ゲーム会社であり『メイプルストーリー』、『アラド戦記』、『サドンアタック』、『カートライダー』といった人気シリーズをはじめとする45以上のタイトルを190カ国以上で配信しています。
世界のエンターテインメントシリーズ売上高トップランキングに含まれるゲームを複数有し、2022年時点において累計登録ユーザー数は約10億にのぼるといいます。
元は韓国企業でしたが、2005年に日本法人が親会社を買収する形で日本企業となりました。
2. ネクソン(3659)の時価総額は?
ネクソン(3659)の時価総額は 2.36兆円です。(2023年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. ネクソン(3659)の株価とPERと配当利回りは?
次にネクソン(3659)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:2,766円(2023年8月時点)
ネクソン(3659)の株価は、2,766円です。
100株単位で売買できるので、約28万円から投資をすることができます。
日本株の中では普通ですね。
PER:21.5倍(2023年8月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
ネクソン(3659)の場合、PERは21.5倍です。
20倍を超えているのでどちらかといえば割高です。
ただ、思ったよりも高くないですね。
こういった会社ってPERがものすごく高いイメージがあったので、いい意味で裏切られました。
配当利回り:0.36%(2023年8月時点)
続いて、配当利回りです。
ネクソン(3659)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年1,000円です。
配当利回りを計算すると、0.36%。
配当はほとんどありませんね。
なお、ネクソン(3659)の場合、株主優待はありません。
4. ネクソン(3659)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

ネクソン(3659) 月足チャート
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
長期でしっかり上昇していますね。
大きく下げる場面はあるものの、比較的長期投資家が報われているチャートです。
次に短期のチャートです。

ネクソン(3659) 日足チャート
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年4月以降、完全に下降トレンドとなっていたのですが、直近は、決算の結果が良く、それが理由で1日で10%以上も株価を上げました。
これをきっかけに今後上昇トレンドに転換できるかがポイントとなります。
5. ネクソン(3659)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
比較的堅調です。
ものすごくいいというわけではありませんが、わるくもありません。
6. ネクソン(3659)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
過去には無配の時期もありましたが、直近では配当が増えています。
現在も配当の額自体は決して多くないので、今後に期待したいですね。
7. ネクソン(3659)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
EPSは凸凹ですね。
長期投資の理想とするような右肩上がりではありません。
8. ネクソン(3659)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
いいですね。
キレイな右肩上がりです。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、13.8%です。
つまり、年間13.8%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. ネクソン(3659)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではネクソン(3659)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは11.7%です。
高ROEですね。
過去のROEを見ても合格ラインに達していることが多く、素晴らしいです。
10. ネクソン(3659)の今後をまとめると
結構いいですね。
全体的に数字も良かったですし、PERもマトモです。
個人的にも少し気になりました。
ただ、しいて言うのであれば、EPSが右肩上がりになってくれるともう少し自信を持って投資ができるのになぁという感じです。
まあ、ゲーム会社というのは、ヒット作が生まれるかどうか次第というところがあるので、これもしょうがないかなとは思います。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。