日本株分析

バンダイナムコホールディングス(7832)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、バンダイナムコホールディングス(7832)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. バンダイナムコホールディングス(7832)とは?

株式会社バンダイナムコホールディングスは、バンダイナムコグループを統括している日本の持株会社です。
略称はBNHD。

2005年にバンダイとナムコが合併して、現在のバンダイナムコとなりました。
その後、2006年にはバンプレストを完全子会社化しています。

なお、現在、仮面ライダーシリーズやウルトラシリーズ、スーパー戦隊シリーズの3大特撮ヒーローに機動戦士ガンダムシリーズ、ドラゴンボール等の商品化権利を独占的に所有しています。

誰もが、一度はこれらのどれかで遊んだことがあるのではないでしょうか。

なお、日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つです。

そんなバンダイナムコホールディングスの社員数は10,563人です。

2. バンダイナムコホールディングス(7832)の時価総額は?

バンダイナムコホールディングス(7832)の時価総額は 2.01兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. バンダイナムコホールディングス(7832)の株価とPERと配当利回りは?

次にバンダイナムコホールディングス(7832)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:3,047円(2024年2月時点)

バンダイナムコホールディングス(7832)の株価は、3,047円です。
100株単位で売買できるので、約30万円から投資をすることができます。

うーん、1つの銘柄に30万円以上の額は少し高いですね。

PER:25.3倍(2024年2月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

バンダイナムコホールディングス(7832)の場合、PERは25.3倍です。

20倍を超えているのでどちらかといえば割高です。
まあ、それだけ人気の銘柄だということだと思います。

配当利回り:0.66%(2024年2月時点)

続いて、配当利回りです。
バンダイナムコホールディングス(7832)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年2,000円です。
配当利回りを計算すると、0.66%。

配当はほとんどありませんね。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、バンダイナムコホールディングス(7832)の場合、株主優待として様々な商品と交換できる株主優待ポイントがもらえます。

バンダイナムコホールディングス(7832)の株主優待について詳しくは↓にまとめていますので、ご確認下さい。

4. バンダイナムコホールディングス(7832)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

バンダイナムコホールディングス(7832) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

いいですね。
長期でしっかり上昇しています。

長期投資が報われていますね。

次に短期のチャートです。

バンダイナムコホールディングス(7832) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

高値を切り下げながら推移しています。
あまり良くないですね。

5. バンダイナムコホールディングス(7832)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

良いですね。
右肩上がりで伸ばせています。
直近では、売上高1兆円にせまる勢いです。

ちなみに、バンダイナムコホールディングス(7832)の決算月は3月です。

6. バンダイナムコホールディングス(7832)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

凸凹していますね。
業績によって、減配したり増配したりが繰り返されてきました。

今後も増配が期待できますが、逆に減配も覚悟する必要がありそうです。

7. バンダイナムコホールディングス(7832)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

うーん、微妙ですね。
理想とする右肩上がりではありません。

ただ、2021年度以降、一段上の水準となりました。
今後、この水準をキープできるかがポイントとなりそうです。

8. バンダイナムコホールディングス(7832)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSはいいですね。
キレイな右肩上がりです。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、11.0%です。
つまり、年間11.0%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. バンダイナムコホールディングス(7832)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではバンダイナムコホールディングス(7832)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは13.9%です。

良いですね。
高ROEですね。

優秀な経営ができていることがわかります。

10. バンダイナムコホールディングス(7832)の今後をまとめると

良いですね。
売上も伸ばせていますし、BPSの伸びも素晴らしいです。

高ROEであることも好印象でした。

直近決算の結果で株価が一段と上がっていますが、この株価の動きも頷けます。

ただ、その分PERが高くなってしまっているのと、配当がほとんど無いのはマイナスポイントでした。
チャートや業績的には今後も株価が上がりそうな気がしていますが、PERが高い分反落する可能性も十分にあります。

個人的には、今このタイミングで投資をしたいとは思えませんでした。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。