日本株分析

「超優良起業」オービック(4684)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、オービック(4684)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. オービック(4684)とは?

株式会社オービックは、東京都中央区京橋に本社を置く独立系のシステムインテグレーター企業です。

主力製品は、会計・人事・給与・販売・管理・生産等(ERP)の各業務を横断する統合業務ソフトウェア「OBIC7」シリーズ。

ハード販売からシステムの導入コンサル、構築、保守・運用を一貫提供し、ネットワーク構築も行います。
顧客は中堅・中小企業中心ですが金融機関、大企業向けも拡大しています。
「奉行シリーズ」のオービックビジネスコンサルタントが持分会社。

開発は社員による内製化が原則です。
売上高成長より利益率を重視しています。

2. オービック(4684)の時価総額は?

オービック(4684)の時価総額は 1.97兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. オービック(4684)の株価とPERと配当利回りは?

次にオービック(4684)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:22,185円(2024年2月時点)

オービック(4684)の株価は、22,185円です。
100株単位で売買できるので、約222万円から投資をすることができます。

一つの銘柄で200万円オーバーは高いですね!
これではなかなか手が出ません。

PER:36.1倍(2024年2月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

オービック(4684)の場合、PERは36.1倍です。

30倍を超えているので割高ですね。
比較的高PERです。
ただ、本当に良い銘柄で欲しければ、このくらいのPERなら許容できます。

配当利回り:1.35%(2024年2月時点)

続いて、配当利回りです。
オービック(4684)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年30,000円です。
配当利回りを計算すると、1.35%。

日本株の中では普通ですね。

なお、オービック(4684)の場合、株主優待はありません。

4. オービック(4684)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

オービック(4684) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2013年までは動きがなかったのですが、そこからは一気に右肩上がりの上昇トレンドを形成しています。
すごいですね!
ただ、ここまで上昇すると高PERも相まって反落が少し怖いですね。

次に短期のチャートです。

オービック(4684) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年1月から右肩上がりの上昇トレンドとなり、9月に天井を打っています。
直近はやや調整局面を迎えているように見えます。

それにしても短期で見ても株価の変動が大きいですね。

5. オービック(4684)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

いいですね!右肩上がりです。
直近では売上高1,000億円を超えました。

6. オービック(4684)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も右肩上がりで増えています。
いいですね。

今後も増配が期待できそうです。

7. オービック(4684)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらもしっかりとした右肩上がりです。
長期投資の理想とする形ですね。
素晴らしい!

8. オービック(4684)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSもキレイな右肩上がりです。
いいですね。
最高です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.8%です。
つまり、年間10.8%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. オービック(4684)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではオービック(4684)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは15.3%です。

合格ラインの10%もしっかり超えており、日本株でもトップクラスの高ROEです。
素晴らしいです。

10. オービック(4684)の今後をまとめると

「優良企業」ということがひと目でわかる数字でした。
間違いなく「いい会社」です。
数字からオーラのようなものさえ感じます。
株価の上昇も頷けます。
正直僕もほしいです。

ただ、人気ゆえにPERが高めで過熱気味なのが気になります。
PER20倍を切るようなことがあれば(2017年には20倍の頃があります)、個人的にも真剣に検討したい銘柄です。

ウォーレン・バフェットも言うように、投資に見逃し三振はありません。
あせらずジッとチャンスを待つのもアリだと思います。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。