日本株分析

大和ハウス工業(1925)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、大和ハウス工業(1925)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 大和ハウス工業(1925)とは?

大和ハウス工業株式会社は、大阪府大阪市北区梅田三丁目に本社を置く住宅総合メーカーです。

戸建住宅、集合住宅、分譲マンションなどの設計、施工を請負っています。
また店舗、事務所、工場、病院などの商業・公共建築を手掛けるとともに不動産業も営んでいます。
子会社を通じてホテル、ゴルフ場などの管理も行っています。
工業化住宅のパイオニアで、住宅・建設業界の最大手です。

なお、日経平均株価およびTOPIX Large70、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つです。

そんな大和ハウス工業の社員数は48,831人です。

2. 大和ハウス工業(1925)の時価総額は?

大和ハウス工業(1925)の時価総額は 2.83兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. 大和ハウス工業(1925)の株価とPERと配当利回りは?

次に大和ハウス工業(1925)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:4,314円(2024年2月時点)

大和ハウス工業(1925)の株価は、4,314円です。
100株単位で売買できるので、約43万円から投資をすることができます。

うーん、一つの銘柄に40万円オーバーはちょっと高いですね。

PER:10.8倍(2024年2月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

大和ハウス工業(1925)の場合、PERは10.8倍です。

良いですね。
ほぼ10倍なので、割安です。

配当利回り:3.25%(2024年2月時点)

続いて、配当利回りです。
大和ハウス工業(1925)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年14,000円です。
配当利回りを計算すると、3.25%。

いいですね。
比較的高配当です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日です。

なお、大和ハウス工業(1925)の場合、株主優待として、大和ハウスグループが展開するホテルやゴルフ場で利用できる優待券がもらえます。

大和ハウス工業(1925)の株主優待については、↓で詳しく分析していますので、ご確認ください。

4. 大和ハウス工業(1925)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

大和ハウス工業(1925) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2012年まではあまりパッとしない動きだったのですが、その後はかなりしっかりとした上昇トレンドを描いています。

特に直近の上昇がすごいですね。
直近、上場来高値を更新しています。

長期で見ると、比較的長期投資が報われていると言えそうです。

次に短期のチャートです。

大和ハウス工業(1925) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

キレイな右肩上がりのチャートとなっています。
良いですね。
まだまだ上昇しそうです。

5. 大和ハウス工業(1925)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

いいですね。
比較的堅調です。

売上高は5兆円に届きそうな勢いです。

ちなみに、大和ハウス工業(1925)決算月は3月です。

6. 大和ハウス工業(1925)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も右肩上がりです。
いいですね。

今後も増配が期待できます。

7. 大和ハウス工業(1925)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

2016年度からずっと横ばいでしたが、直近は大きく伸ばせています。
これが継続できれば良いですが、理想とする右肩上がりではありません。

8. 大和ハウス工業(1925)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSはキレイな右肩上がりです。
良いですね。
長期投資の理想とするような伸びです。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、9.86%です。
つまり、年間9.86%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 大和ハウス工業(1925)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは大和ハウス工業(1925)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは13.5%です。

10%をしっかり超えています。
日本株の中でもトップクラスの高ROEです。
かなりいいです。

10. 大和ハウス工業(1925)の今後をまとめると

いいですね。
各数字の伸びもいいですし、ROEも高いのが好印象でした。
さらに高配当で低PERです。
間違いなく優良銘柄ですね。
個人的にも少し気になりました。

ただ、現在売上高は日本が100%です。
今後も継続して住宅供給をし続けられるのか、その時に売上が日本に頼っているこの構造で耐えられるのか、という点は気になります。

長期投資を考えた時に、そういった側面も考えておいた方がいいと思います。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。