気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、日本ペイントホールディングス(4612)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 日本ペイントホールディングス(4612)とは?
日本ペイントホールディングス株式会社は、大阪府大阪市北区に本社を置く日本ペイントホールディングスグループの持株会社です。
日本ペイント株式会社は、汎用塗料の製造販売をおこなう企業です。
会社の通称は「ニッペ」で、家庭用塗料には「ニッペホームペイント」とつく商品が多いです。
なお、近年シンガポール塗料大手のWUTHELAMと提携関係を強化しており、WUTHELAM傘下のNipsea International Limitedが、日本ペイントホールディングス株式の約55%を保有しています。
2. 日本ペイントホールディングス(4612)の時価総額は?
日本ペイントホールディングス(4612)の時価総額は 2.57兆円です。(2024年時点)
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/04/1607007957551@2x-768x907-1.jpg)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 日本ペイントホールディングス(4612)の株価とPERと配当利回りは?
次に日本ペイントホールディングス(4612)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:1,096円(2024年1月時点)
日本ペイントホールディングス(4612)の株価は、1,096円です。
100株単位で売買できるので、約11万円から投資をすることができます。
日本株の中では比較的投資がし易い価格です。
PER:22.4倍(2024年1月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
日本ペイントホールディングス(4612)の場合、PERは22.4倍です。
20倍を超えているので、やや割高ですね。
配当利回り:1.28%(2024年1月時点)
続いて、配当利回りです。
日本ペイントホールディングス(4612)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年1,400円です。
配当利回りを計算すると、1.28%。
日本株の中では普通ですね。
配当金の権利確定日は、毎年6月末日と12月末日です。
なお、日本ペイントホールディングス(4612)の場合、株主優待はありません。
4. 日本ペイントホールディングス(4612)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/9c34b46faa7dbd8e7f618e5c402ff629.png)
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
2020年にピークをつけましたが、その後は大きく下落しています。
まるでジェットコースターのようで怖いですね。
次に短期のチャートです。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/985bd9044937a9f234a9abc1bfde2eda.png)
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
うーん、全体的に方向感が見えないのと、株価の変動が大きいですね。
5. 日本ペイントホールディングス(4612)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/3957598ef3c7f509f38b8b0f7abd5688.png)
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
しっかりと伸びています。
いい感じです。
直近の売上高は1兆3千億円を超えました。
なかなかの規模ですよね。
ちなみに、日本ペイントホールディングス(4612) の決算月は12月です。
6. 日本ペイントホールディングス(4612)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/c49c278dcc74681df8aecca773e0d2e5.png)
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当もここ数年は連続で増配しています。
今後も定期的な増配が期待できそうですね。
7. 日本ペイントホールディングス(4612)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/fa6176288d9800bc0ad774a2914753f6.png)
2019年度に一度下げましたが、直近はそれ以前の水準を上回っています。
キレイな右肩上がりではありませんが、悪くないですね。
8. 日本ペイントホールディングス(4612)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/01fee0e2e5dc49ef60ce016b3465f0b6.png)
BPSは比較的堅調です。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、8.92%です。
つまり、年間8.92%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 日本ペイントホールディングス(4612)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは日本ペイントホールディングス(4612)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/0932bc2c1a7896d5f9fe3ff91e1025f3.png)
直近のROEは6.91%です。
合格ラインを超えていません。
微妙ですね。
10. 日本ペイントホールディングス(4612)の今後をまとめると
各数字の伸びは悪くはないです。
ただ、PERがやや高いのが気になりました。
そのPERの高さを考慮しても投資したいという要素があったかというそうではありません。個人的に見てキラリと光るものが見つけられなかったです。
残念ですが、次を探しに行きましょう。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。