気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、豊田通商(8015)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 豊田通商(8015)とは?
豊田通商株式会社は、愛知県名古屋市中村区と東京都港区を本社(二本社体制)とする、トヨタグループの大手総合商社です。
社外略称は豊通(トヨツウ)、社内略称はTTC。
日経平均株価の構成銘柄の一つ。
グループスローガンは「Be the Right ONE」です。
自動車、金属、機械に限らず、石油、プラントから食品、保険まで取り扱っています。
2006年にトーメンと合併するまでは、売り上げ規模こそ大きくとも「トヨタグループ」の商品調達部門というポジションを脱しきれなかったのですが、合併後はトーメンの保持していた多様な分野の権益が加わり、トヨタグループという後ろ盾も得て、名実ともに「大手総合商社」の地位を獲得しました。
また、2012年にはアフリカに強い仏大手商社CFAOを買収し、アフリカでの存在感は商社有数となっています。
2. 豊田通商(8015)の時価総額は?
豊田通商(8015)の時価総額は 3.26兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 豊田通商(8015)の株価とPERと配当利回りは?
次に豊田通商(8015)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:9,262円(2024年2月時点)
豊田通商(8015)の株価は、9,262円です。
100株単位で売買できるので、約93万円から投資をすることができます。
1つの銘柄に90万円以上というのはかなり高いですね。
これだと、まだ資産の少ない人にとってはポートフォリオにかなりの偏りができてしまいます。
PER:10.2倍(2024年2月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
豊田通商(8015)の場合、PERは10.2倍です。
10倍近いので、割安だと言えます。
配当利回り:2.70%(2024年2月時点)
続いて、配当利回りです。
豊田通商(8015)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年25,000円です。
配当利回りを計算すると、2.70%。
日本株の中では比較的高配当です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、豊田通商(8015)の場合、株主優待はありません。
4. 豊田通商(8015)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
いいですね。
しっかりと右肩上がりで株価を伸ばせています。
長期投資が報われていますね。
特に直近の上昇はすごいです。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見てもかなりキレイな右肩上がりのチャートとなっています。
勢いを感じます。
5. 豊田通商(8015)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
いいですね。
しっかりと伸ばせています。
直近は売上高10兆円に迫る勢いです。
10兆円はすごいですね。
ちなみに、豊田通商(8015)の決算月は3月です。
6. 豊田通商(8015)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりです。
いいですね。
現在14年連続で増配中のようです。
今後も増配が期待できますね。
7. 豊田通商(8015)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
2020年度までは横ばいでしたが、それ以降の伸びがすごいですね。
直近は2020年度の2倍となっています。
8. 豊田通商(8015)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSも堅調です。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.5%です。
つまり、年間10.5%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. 豊田通商(8015)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは豊田通商(8015)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは14.8%です。
合格ラインの10%を超えています。
日本株の中でもかなりいい方ですね。
10. 豊田通商(8015)の今後をまとめると
低PERで高配当、さらに高ROEはかなり魅力です。
それに、M&Aを繰り返しながら企業としてしっかりと成長しています。
個人的にもかなり気になる銘柄でした。
ネックは、株価の高さだけですが、最近ではネオモバなど、1株から購入できるサービスもあります。
こういったサービスを利用して、積立投資をするというのもありなのではないでしょうか。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。