日本株分析

ディスコ(6146)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、ディスコ(6146)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. ディスコ(6146)とは?

株式会社ディスコは、シリコンウェハー※加工機器メーカーです。

※シリコンウェハーとは?
シリコンウェハーとは、高純度な珪素(シリコン)のウェハーである。
シリコンウェハーは、珪素のインゴットを厚さ1mm程度に切断して作られる。
シリコンウェハーは集積回路 (IC、またはLSI)の製造に最も多く使用される。
このウェーハ※にアクセプターやドナーとなる不純物導入や絶縁膜形成、配線形成をすることにより半導体素子を形成することができる。

※ウェハーとは?
ウェハーとは、半導体素子製造の材料である。
高度に組成を管理した単結晶シリコンのような素材で作られた円柱状のインゴットを、薄くスライスした円盤状の板である。
呼称は洋菓子のウェハースに由来する。

シリコンウェハーってキレイですね。

1937年5月に工業用砥石メーカーの「第一製砥所」として創業しました。

ディスコという社名は、旧社名(Dai-Ichi Seitosho CO, Ltd.)の英文略称が由来のようです。

ちなみに、そんなディスコの社員数は4,091人です。

2. ディスコ(6146)の時価総額は?

ディスコ(6146)の時価総額は 4.74兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

普段、我々にとってはあまり馴染みのない企業ですが、時価総額を見るとすごい企業なんだなということがわかります。

3. ディスコ(6146)の株価とPERと配当利回りは?

次にディスコ(6146)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:43,730円(2024年2月時点)

ディスコ(6146)の株価は、43,730円です。
100株単位で売買できるので、約437万円から投資をすることができます。

なんと437万円!
高いですね!
日本株の中でもトップクラスに高いです。

いわゆる値がさ株ですね。
なかなか気軽に投資できないのはデメリットです。

PER:63.8倍(2024年2月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

ディスコ(6146)の場合、PERは63.8倍です。

かなり割高ですね。
まあ、それだけ人気の銘柄ということです。

配当利回り:0.58%(2024年2月時点)

続いて、配当利回りです。
ディスコ(6146)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年25,500円です。
配当利回りを計算すると、0.58%。

うーん、配当は物足りないですね。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、ディスコ(6146)の場合、株主優待はありません。

4. ディスコ(6146)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

ディスコ(6146) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

すごい値動きですね。
長期投資がしっかりと報われています。

次に短期のチャートです。

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見てもかなりキレイな右肩上がりのチャートとなっています。
株価はこの1年間で約4倍です。

とてつもない勢いですね。

5. ディスコ(6146)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

いいですね。
比較的堅調です。

特に直近の伸びがすごいですね。
売上高は2,500億円を超えました。

6. ディスコ(6146)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も右肩上がりです。
いいですね。

減配した年もありますが、2022年度までは増配を繰り返していました。
今後も増配が期待できそうですね。

7. ディスコ(6146)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

キレイな右肩上がりではないですが、直近はかなりの勢いで伸ばせています。
良いですね。

8. ディスコ(6146)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSはキレイな右肩上がりです。
しっかりと伸ばせていますね。
長期投資の理想とする形です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、11.4%です。
つまり、年間11.4%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. ディスコ(6146)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではディスコ(6146)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは23.9%です。

合格ラインの10%を大きく超えています。

日本株の中でもかなりいい方ですね。
それだけ優秀な経営をしているということです。

10. ディスコ(6146)の今後をまとめると

超優良銘柄です。

全体的な数字の伸びも良く、ROEも高めです。

人気銘柄というのも頷けます。
ただ、その分、現在のPERはかなり割高なので、大きく落ち込むことがあれば買いたいと思う銘柄のリストに個人的にも入っています。(直近さらに大きく株価を上げているので、当分はそんなタイミングはないかもしれませんが・・・)

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。