日本株分析

NTTデータグループ(9613)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、NTTデータグループ(9613)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. NTTデータグループ(9613)とは?

株式会社NTTデータグループは、データ通信やシステム構築事業を行うシステムインテグレーターです。
NTTグループ主要5社の一つ。

ITサービス専業企業として日本最大手で、世界6位のシェアを持っています。
国内外300社を超える傘下企業を持つ世界有数のIT企業です。

すごい規模の会社なんですね。
あまり普段から存在を感じるような企業ではありませんが、実は、官公庁や自治体、金融機関など、様々な業種の企業へ向けた情報システムの構築を行っているので、きっと日頃から僕たちもお世話になっているはずです。

なお、日経平均株価およびJPX日経インデックス400の構成銘柄の一つとなっています。

2. NTTデータグループ(9613)の時価総額は?

NTTデータグループ(9613)の時価総額は 3.04兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. NTTデータグループ(9613)の株価とPERと配当利回りは?

次にNTTデータグループ(9613)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:2,168円(2024年1月時点)

NTTデータグループ(9613)の株価は、2,168円です。
100株単位で売買できるので、約22万円から投資をすることができます。

日本株の中では普通の価格水準ですね。

PER:21.1倍(2024年1月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

NTTデータグループ(9613)の場合、PERは21.1倍です。

20倍を超えているので、やや割高です。

配当利回り:1.06%(2024年1月時点)

続いて、配当利回りです。
NTTデータグループ(9613)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年2,300円です。
配当利回りを計算すると、1.06%。

うーん、配当は少ないですね。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、NTTデータグループ(9613)の場合、株主優待はありません。

4. NTTデータグループ(9613)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

NTTデータグループ(9613) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

1999年のITバブルのピークから急落して以降は横ばいの動きのない展開が続いています。
ただ、直近ジワジワと上昇してきています。

次に短期のチャートです。

NTTデータグループ(9613) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ると、かなり上下に激しく動いています。
直近高値をつけましたが、あまり方向感が見えないですね。

5. NTTデータグループ(9613)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

右肩上がりです。
いい感じです。
売上高は3兆5千億円を超える勢いです。
すごいですね。

6. NTTデータグループ(9613)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も右肩上がりで良い感じです。
これなら今後も増配が期待できますね。

7. NTTデータグループ(9613)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらも長期でみると上昇しています。
いいですね。

8. NTTデータグループ(9613)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

こちらもしっかり右肩上がりです。
合格です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.4%です。
つまり、年間10.4%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. NTTデータグループ(9613)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではNTTデータグループ(9613)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは10.3%です。

合格ラインにのっています。
いいですね!
日本株の中でも経営が優秀という証です。

10. NTTデータグループ(9613)の今後をまとめると

各数字の伸びもよく、PERも適正、高ROEで優良銘柄でした。
いい会社ですね。

個人的にも気になる銘柄です。
ただ、PERが割安ではないのと、株価の変動がなかなか大きいので、何かのタイミングで株価が大きく下げるようなことがあれば、検討したいなと思いました。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。