日本株分析

アドバンテスト(6857)の今後の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、アドバンテスト(6857)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. アドバンテスト(6857)とは?

株式会社アドバンテストは、半導体デバイスの測定器などの大手メーカーです。
特にメモリテスターを始めとする自動テスト装置の分野では世界第1位となっています。

日経平均株価の構成銘柄の一つ。
富士通からの出資を受けていた時期があり、古河グループとの関係が強い企業です。

2. アドバンテスト(6857)の時価総額は?

アドバンテスト(6857)の時価総額は 3.54兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. アドバンテスト(6857)の株価とPERと配当利回りは?

次にアドバンテスト(6857)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:4,797円(2023年12月時点)

アドバンテスト(6857)の株価は、4,797円です。
100株単位で売買できるので、約48万円から投資をすることができます。

高いですね。
ただ、アドバンテストは2023年10月1日に1株につき4株の株式分割を行いました。
つまり、以前までは今の4倍もの価格だったということです。
それを考えると、これでも随分と投資がし易くなりましたね。

PER:58.9倍(2023年12月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

アドバンテスト(6857)の場合、PERは58.9倍です。

割高ですね。
ただ、それだけ人気がある銘柄だということです。

配当利回り:0.70%(2023年12月時点)

続いて、配当利回りです。
アドバンテスト(6857)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年3,375円です。
配当利回りを計算すると、0.70%。

40万円以上もの投資をしてもらえる配当が3千円ちょっとというのは少ないですね。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、アドバンテスト(6857)の場合、株主優待はありません。

4. アドバンテスト(6857)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

アドバンテスト(6857) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

すごいですね。
現在上場来高値となっています。

上場来安値をつけた2012年から見ると、現在の株価はこの11年間で29倍にもなったということになります。
もし、当時50万円分株を購入していたら、現在では1千5百万円くらいになっているということです。
すごいですね。
夢があります。

次に短期のチャートです。

アドバンテスト(6857) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年7月まではキレイな右肩上がりだったのですが、その後はボックスの動きとなっています。

5. アドバンテスト(6857)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

良いですね。
右肩上がりで伸ばせています。

5年間で売上高を約2倍に増やせているのですから、その勢いの凄さが分かります。

半導体市場において、スマートフォンやパソコン、テレビなどといった機器向けが従来までは中心だったのが、近年では自動車向けや産業機械向けの需要が高まっているそうです。
特に自動車は、半導体不足で自動車の供給ができないと、どのOEMも頭を抱えていますが、それだけ、今や自動車は”走るパソコン”と言えるような存在になっているのだと思います。

自動車だけでなく、今後多くの物がIoT化されることを考えると、今後も需要は伸び続けるのではないかと想像できますよね。
そうなると、アドバンテストの売上も伸びるはずだと考えてもおかしくはないはずです。

6. アドバンテスト(6857)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当も伸びています。
今後も増配が期待できます。

7. アドバンテスト(6857)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。

良いですね。
EPSも右肩上がりとなっています。

8. アドバンテスト(6857)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSもキレイな右肩上がりです。
良いですね。
まさに長期投資の理想とする形です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、21.6%です。
つまり、年間21.6%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. アドバンテスト(6857)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではアドバンテスト(6857)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは35.4%です。
合格ラインを大きく超えています。

すごいですね。
驚異的なROEの数字です

10. アドバンテスト(6857)の今後をまとめると

素晴らしいですね。
超優良企業です。

それに、半導体需要は今後も続く見込みのため、今後も成長が見込めます。

ただ、ネックは株価の高さですね。
直近大きく株価が上昇していますし、PER的にもかなり割高の水準となっています。

こうなってくるとマネーゲームの様相となってくるので、考え無しにエントリーしてしまうと痛い目を見るかもしれません。

とはいえ、非常に良い銘柄なので、個人的にも気になっています。
今後もウォッチしていきます。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。