日本株分析

【優良銘柄】島津製作所(7701)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、島津製作所(7701)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 島津製作所(7701)とは?

島津製作所は、分析・計測機器および医用機器、航空・産業機器など各分野での製品開発ならびに製造、販売、保守を行う総合精密機器メーカーです。
国内および米国、英国、中国にある関係・子会社を拠点に研究開発を進め、さらに周辺地域での販売を進めています。

京都府京都市中京区に本社を置いています。

島津製作所といえば、2002年に従業員の田中耕一がノーベル化学賞を受賞したことでも有名ですね。

懐かしいですね。

そんな島津製作所(7701)の現在の社員数は13,308人です。

2. 島津製作所(7701)の時価総額は?

島津製作所(7701)の時価総額は 1.12兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. 島津製作所(7701)の株価とPERと配当利回りは?

次に島津製作所(7701)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:3,813円(2023年12月時点)

島津製作所(7701)の株価は、3,813円です。
100株単位で売買できるので、約38万円から投資をすることができます。

少し高いですが、日本株の中では一般的な価格だと思います。

PER:20.4倍(2023年12月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

島津製作所(7701)の場合、PERは20.4倍です。

20倍を超えているので、少し割高な水準です。

配当利回り:1.52%(2023年12月時点)

続いて、配当利回りです。
島津製作所(7701)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年5,800円です。
配当利回りを計算すると、1.52%。

日本株の中では普通です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、島津製作所(7701)の場合、株主優待はありません。

4. 島津製作所(7701)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

島津製作所(7701) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

多くの日本株が1989年のバブル期の最高値を超えられない中、直近でしっかり更新しています。
素晴らしいですね。

次に短期のチャートです。

島津製作所(7701) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年6月をピークに、その後は下降トレンドとなってしまっています。
ただ直近は、11月7日の決算発表で純利益の上方修正と配当の増額を発表したことで、少しだけ株価が反発しました。

5. 島津製作所(7701)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

コロナの影響を受けた2019年度と2020年度はやや停滞したものの、その後はしっかりと右肩上がりで売上高を伸ばせています。
5,000億円に届きそうな勢いですね。

ちなみに、島津製作所(7701)の決算月は3月です。

6. 島津製作所(7701)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当はいいですね。
右肩上がりでしっかりと増えています。

今後も増配が期待できます。

7. 島津製作所(7701)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

EPSも右肩上がりです。
この7年間で約2倍に増えています。
いいですね。

8. 島津製作所(7701)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSもキレイな右肩上がりですね。
まさに長期投資の理想とする形です。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、9.84%です。
つまり、年間9.84%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. 島津製作所(7701)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは島津製作所(7701)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、12.3%です。

こちらもいいですね。
しっかりと合格ラインの10%を超えています。

10. 島津製作所(7701)の今後をまとめると

PERは少し割高ですが、なにより売上、EPS、BPSの伸びとROEの高さが素晴らしいです。
間違いなく優良銘柄ですね。
長期投資をすることで報われやすい銘柄ですね。

個人的にも気になっている銘柄です。
今後も動向をウォッチしていきます。