気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、任天堂(7974)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 任天堂(7974)とは?
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任天堂株式会社は、主に玩具やコンピュータゲームの開発・製造・販売を行う日本の企業です。
京都府京都市南区に本社を置き、TOPIX Core30およびJPX日経インデックス400の構成銘柄の一つとなっています。
1889年に創業した老舗企業で娯楽に関するさまざまな事業を展開しています。
創業以来、多くの種類の玩具を製作しており、特に花札やトランプは創業初期から現在に至るまで製造、販売を続けているそうです。
1970年代後期に家庭用と業務用のコンピュータゲーム機の開発を開始。
1983年発売の据え置き型ゲーム機「ファミリーコンピュータ」のゲームソフトとして1985年に発売した『スーパーマリオブラザーズ』が世界的にヒットしたことでゲーム機やゲームソフトを開発する会社として広く認知されるようになりました。
ファミコン、ゲームボーイ、Wii、Switchなど、時代を越えてヒットゲーム機を販売し続けています。
日本人であれば、誰もがそのゲーム機の1つは持っているのではないでしょうか。
2. 任天堂(7974)の時価総額は?
任天堂(7974)の時価総額は 7.09兆円です。(2023年時点)
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時価総額ランクで言うと、Sランクです。
日本の上場企業ではトップクラスですね。
3. 任天堂(7974)の株価とPERと配当利回りは?
次に任天堂(7974)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:6,092円(2023年10月時点)
任天堂(7974)の株価は、6,092円です。
100株単位で売買できるので、約61万円から投資をすることができます。
うーん、一つの銘柄に60万円超えはちょっと高いですね。
ただ、任天堂は2022年9月末に1株を10株にする株式分割(1対10)を行いました。
つまりは、元々は今の10倍の株価だったということです。
それから考えると、これでもだいぶ投資がし易い価格となりました。
PER:20.9倍(2023年10月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
任天堂(7974)の場合、PERは20.9倍です。
20倍前後なので、普通〜やや高いといった感じです。
ただ、勝手に任天堂はもっと高PERなのかと思っていました。
配当利回り:2.41%(2023年10月時点)
続いて、配当利回りです。
任天堂(7974)の場合、100株の投資でもらえる配当は毎年14,700円です。
配当利回りを計算すると、2.41%。
高配当とまでは言えませんが、そこそこあります。
なお、任天堂(7974)の場合、株主優待はありません。
4. 任天堂(7974)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
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こちらには、長期の月足チャートを示しました。
最高値は2007年、最安値は1983年です。
2015年以降は右肩上がりで推移しており、現在は最高値に迫ろうかという勢いです。
なお、この10年間で株価は約6倍となっています。
長期投資が報われていますね。
次に短期のチャートです。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/06/スクリーンショット-2023-10-22-8.12.20.png)
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年4月に押し目をつけてから上昇トレンドとなっていました。
ただ、6月末をピークに再び下げに転じてしまっています。
5. 任天堂(7974)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/06/スクリーンショット-2023-10-23-8.46.05.png)
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
直近はやや停滞気味ですが、2017年度と2020年度の伸びがすごいですね。
2017年度は「Nintendo Switch」がヒットし、2020年度は「あつまれどうぶつの森」がヒットしました。
ゲームメーカーの特性ですが、当然、ヒット作が生まれればそれに伴って売上も上がります。
ただ、任天堂は売上を伸ばした後も、しっかりとその水準をキープしているところがすごいですね。
6. 任天堂(7974)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/06/スクリーンショット-2023-10-23-8.46.08.png)
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当の推移は、売上高の推移と同じ形をしています。
今後もヒット作が生まれれば増配が期待できるはずです。
7. 任天堂(7974)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/06/スクリーンショット-2023-10-23-8.46.03.png)
こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
EPSも右肩上がりとなっていましたが、ここ数年はやや停滞しています。
8. 任天堂(7974)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/06/スクリーンショット-2023-10-23-8.46.10.png)
こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。
良いですね。
BPSは右肩上がりで伸びています。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、11.0%です。
つまり、年間11.0%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. 任天堂(7974)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは任天堂(7974)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
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直近のROEは19.1%です。
すごいですね!
直近はかなりの高ROEです。
イケイケですね。
10. 任天堂(7974)の今後をまとめると
それなりに大きな資金がないと投資が難しい銘柄です。
ただ、財務の数字はいずれも良好で優良企業です。
やはり任天堂!
投資家人気も強いです。
個人的にも少し気になる銘柄です。
ただ、実力以上に期待で買われやすい銘柄なので注意も必要です。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。