気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、いすゞ自動車(7202)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. いすゞ自動車(7202)とは?
いすゞ自動車株式会社は、主にトラック・バスなどの商用車を製造する日本の自動車メーカーです。
1916年(大正5年)創業。
日経平均株価の構成銘柄の一つ。
「いすず」ではなく、「いすゞ」が正式な表記です。
中国語圏では「五十鈴」という漢字で表記するそうです。
トヨタ自動車・日産自動車とともに、日本国内で日本企業による自動車の本格的な量産が始まった1930年代から四輪自動車を生産している自動車メーカーで、ディーゼル自動車および船舶・産業用ディーゼルエンジンを得意とするのが特徴です。
国内における小型トラックの販売台数では20年連続で第1位となり、中・大型トラックの販売台数は第1位(2022年)。
世界市場ではバンを除いたGVW3.5トンから15トンまでの中小型トラック分野での販売台数は世界第2位となり、大型トラック部門では世界第14位です(2018年)。
そんないすゞ自動車(7202)の現在の社員数は44,495人です。
2. いすゞ自動車(7202)の時価総額は?
いすゞ自動車(7202)の時価総額は 1.48兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. いすゞ自動車(7202)の株価とPERと配当利回りは?
次にいすゞ自動車(7202)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:1,948円(2024年4月時点)
いすゞ自動車(7202)の株価は、1,948円です。
100株単位で売買できるので、約19万円から投資をすることができます。
20万円以下で購入できる日本株です。
これなら投資初心者でも比較的に買いやすい価格ですね。
PER:9.12倍(2024年4月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
いすゞ自動車(7202)の場合、PERは9.12倍です。
こちらは10倍以下なので、けっこう割安です。
配当利回り:4.41%(2024年4月時点)
続いて、配当利回りです。
いすゞ自動車(7202)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年8,600円です。
配当利回りを計算すると、4.41%。
いいですね。
なかなかの高配当銘柄です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、いすゞ自動車(7202)の場合、株主優待はありません。
4. いすゞ自動車(7202)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
リーマンショックで2008年に大きく株価を落としましたが、それ以降は右肩上がりで推移し、2013年にはリーマンショック以前の水準を超えて推移しています。
直近2020年に再び大きく株価を下げましたが、それも2年で回復しています。
結構値動きが激しいですね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
良いですね。
しっかりと下値を切り上げながら推移しています。
まだ伸びそうなチャートですね。
5. いすゞ自動車(7202)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
コロナの影響で2020年度は落ち込みましたが、その後はしっかりと売上高を伸ばし、コロナ前の水準を大きく上回っています。
いいですね。
ちなみに、いすゞ自動車(7202)の決算月は3月です。
6. いすゞ自動車(7202)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
コロナ禍では減配となりましたが、その後は配当もしっかりと増えています。
今後も増配が期待できそうです。
7. いすゞ自動車(7202)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
コロナの影響を大きく受けていますが、2021年度、2022年度はコロナ前の水準を上回っています。
回復が早いですね。
8. いすゞ自動車(7202)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSもいいですね。
右肩上がりです。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、8.42%です。
つまり、年間8.42%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. いすゞ自動車(7202)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではいすゞ自動車(7202)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは11.6%です。
合格ラインを超えています。
いいですね。
過去をみても、コロナ禍を除くと10%をしっかり超えています。
長期投資をする上でプラスポイントですね。
10. いすゞ自動車(7202)の今後をまとめると
PERも低くて、高配当です。
各数字の伸びも良く、そしてなんといっても高ROEです。
優良銘柄です。
個人的にも気になる銘柄です。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。