気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、村田製作所(6981)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 村田製作所(6981)とは?
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株式会社村田製作所は、京都府長岡京市に本社を置く電子部品メーカーです。
電子部品を主力とする企業では世界トップクラスに位置しています。
「にじみ出し戦略」と呼ぶ周辺分野の企業とのアライアンス、M&Aを進めていることが特徴で、ここ数年は周辺の部品に領域を拡大しています。
2017年には、M&Aでソニーから電池事業を買収しました。
なお、以下の分野で現在世界シェア一位となっています。
* 積層セラミックコンデンサ 世界シェア35% 世界一位
* SAWフィルタ 世界シェア45% 世界一位
* wi-fiモジュール 世界シェア60% 世界一位
* EMIフィルタ 世界シェア35% 世界一位
* ショックセンサ 世界シェア95% 世界一位
まさに、日本を代表する企業です。
そして、売上高における新製品の割合が40%という高い新製品率でも有名です。
これだけ聞いても素晴らしい会社ということは十分わかりました。
2. 村田製作所(6981)の時価総額は?
村田製作所(6981)の時価総額は5.16兆円です。(2023年時点)
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時価総額ランクで言うと、Sランクですね。
日本企業の中でもトップクラスの時価総額となっています。
3. 村田製作所(6981)の株価とPERと配当利回りは?
次に村田製作所(6981)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:8,194円(2023年9月時点)
村田製作所(6981)の株価は、8,194円です。
100株単位で売買できるので、約82万円から投資をすることができます。
かなり投資資金が必要ですね。
いわゆる値がさ株というやつです。
これだとなかなか気軽に投資ができませんね。
PER:31.5倍(2023年9月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
村田製作所(6981)の場合、PERは31.5倍です。
30倍を超えているので割高です。
配当利回り:1.83%(2023年9月時点)
続いて、配当利回りです。
村田製作所(6981)の場合、100株の投資をしてもらえる配当は、年間15,000円です。
利回りを計算すると、1.83%。
そこそこは配当があるという印象です。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
株主優待はありません。
4. 村田製作所(6981)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/05/スクリーンショット-2023-09-13-8.20.47.png)
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
2000年のド天井をつけた後、長らく停滞をして、2012年以降に再び上昇しています。
かなり激しい値動きです。
株価が4分の1になったり、5倍になったりしているので、ここまで上下があると少し怖いですね。
次に短期のチャートです。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/05/スクリーンショット-2023-09-13-8.20.40.png)
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ると、上下に大きく動きながらも、上昇傾向となっています。
5. 村田製作所(6981)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/05/スクリーンショット-2023-09-13-8.33.50.png)
こちらには、直近の売上高の推移を棒グラフで示しました。
悪くはないですね。
堅調です。
売上高は1.6兆円規模となっています。
すごい規模ですね。
ちなみに、村田製作所(6981)の決算月は3月となっています。
6. 村田製作所(6981)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/05/スクリーンショット-2023-09-13-8.33.59.png)
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当は右肩上がりで増えていますね。
今後も増配が期待できそうです。
7. 村田製作所(6981)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/05/スクリーンショット-2023-09-13-8.33.52.png)
こちらには、直近のEPSの推移を棒グラフで示しました。
うーん、凸凹しながらも増加してはいます。
少し判断が難しいですね。
8. 村田製作所(6981)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/05/スクリーンショット-2023-09-13-8.33.57.png)
こちらには、直近5年間のBPSを棒グラフで示してみました。
良いですね。
キレイな右肩上がりです。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.9%です。
つまり、年間10.9%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. 村田製作所(6981)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは村田製作所(6981)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
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ROE(株主資本利益率)は直近10.56%。
いいですね!
合格ラインをしっかり超えています。
ROEは高いラインを維持しています。
10. 村田製作所(6981)の今後をまとめると
やや株価の値動きが激しいことと、必要投資額が高いのがネックではありますが、各数字は悪くありませんでした。
そして、何よりも企業として非常に良い会社です。
海外売上比率が高く多くのシェア商品を保有している点もかなり高ポイントです。
PERは高いですが、このくらいなら個人的にも買いたいと思う銘柄です。
気になる方は是非チェックしてみて下さい。