日本株分析

良品計画[無印良品](7453)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、良品計画[無印良品](7453)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 良品計画[無印良品](7453)とは?

株式会社良品計画は、無印良品(むじるし りょうひん)やMUJIブランドの小売店舗・商品開発と製造・販売を展開する専門小売企業です。
住宅、家具、衣料品、雑貨、食品などの販売店を国内外に出店しているほか、オンラインストアやホテルも手掛けています。

皆さんご存知のあの無印良品の会社です(よく間違えるのですが、無印「商品」ではなく「良品」です)。
一度くらいは行ったことがあるのではないでしょうか。

いつ行ってもなんともいえないオシャレな感じがありますよね。

もともとは西友のPB事業部として発足し1989年に分離独立しました。
海外は中国出店を強化しています。
とくに化粧品や美容、収納関連などが国内外で人気が高いです。

2. 良品計画[無印良品](7453)の時価総額は?

良品計画[無印良品](7453)の時価総額は 6,647億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. 良品計画[無印良品](7453)の株価とPERと配当利回りは?

次に良品計画[無印良品](7453)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:2,513円(2024年1月時点)

良品計画[無印良品](7453)の株価は、2,513円です。
100株単位で売買できるので、約25万円から投資をすることができます。

日本株の中では一般的な価格ですね。

PER:20.1倍(2024年1月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

良品計画[無印良品](7453)の場合、PERは20.1倍です。

20倍を超えているので、適正〜少し割高といったレベルです。

配当利回り:1.59%(2024年1月時点)

続いて、配当利回りです。
良品計画[無印良品](7453)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年4,000円です。
配当利回りを計算すると、1.59%。

配当は少ないですね。

配当金の権利確定日は、毎年2月末日と8月末日です。

なお、良品計画[無印良品](7453)の場合、株主優待として5%割引優待カードがもらえます。

良品計画[無印良品](7453)の株主優待について詳しくは↓をご覧下さい。

4. 良品計画[無印良品](7453)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

良品計画[無印良品](7453) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

設立は1978年。
一部上場は1998年です。

上場来最安値は2002年です。
ここ数年で一気に盛り上がり、2018年にピークを見せ、その後下げています。
なかなか長期で見ると株価変動が大きいですね。

次に短期のチャートです。

良品計画[無印良品](7453) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

しばらくレンジ相場が続いていたのですが、2023年7月に発表した2023年3-5月期の連結決算で営業利益が前年同期比約2倍となったことが好感され、株価が20%以上上昇しました。
その後も勢いは続き、しっかりと上昇を続けています。

5. 良品計画[無印良品](7453)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

2019年度はコロナの影響もあってか大きく落ち込みましたが、それ以外を見るとしっかりと右肩上がりで伸ばせています。

なお、良品計画[無印良品](7453) の決算月は8月です。

6. 良品計画[無印良品](7453)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は、2018年度までは増配が続き、2019年度に一度大きく減配となりましたが、その後は1株あたり40円で安定しています。

7. 良品計画[無印良品](7453)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。

EPSは凸凹ですね。
あまり良くないです。

8. 良品計画[無印良品](7453)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは堅調に伸ばせています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、9.48%です。
つまり、年間9.48%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

なかなか良いですね。

9. 良品計画[無印良品](7453)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは良品計画[無印良品](7453)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは8.37%です。
合格ラインは超えられていませんが、悪くない数字です。

ただ、だんだんと下がってきてしまっているように見えるのが気になりますね。

10. 良品計画[無印良品](7453)の今後をまとめると

売上高やBPSがしっかりと伸びているところは非常に良いと思いました。
ただ、EPSがデコボコなのと、ROEが若干下がり気味だったことが気になります。

直近は決算発表の後に一時ストップ高まで株価を上げていますが、過去には、逆に決算発表の後にストップ安まで下げたこともあります。
それだけ業績によって株価が振られやすい銘柄ということだと思うので、今回急激に株価を伸ばしたということは、今度いつ急激に下がるか分からないということでもあります。

長期投資で持つには、少しリスクがありますよね。
個人的には、欲しいと思える銘柄ではありませんでした。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。