気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、コスモエネルギーホールディングス(5021)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. コスモエネルギーホールディングス(5021)とは?
コスモエネルギーホールディングス株式会社は、コスモエネルギーグループの持株会社です。
設立当初はコスモ石油株式会社のみを直接の子会社としていましたが、2016年1月1日にグループ事業体制を変更し、供給機能を担うコスモ石油株式会社・販売機能を担うコスモ石油マーケティング株式会社・資源開発を担うコスモエネルギー開発株式会社などを直接の子会社とする体制に移行しました。
2007年(当時はコスモ石油)より筆頭株主は15.69%の株式を持つアブダビ政府系投資会社でしたが、2022年に保有する全ての株式を売却し、資本提携を解消しました。
コスモ石油株式会社は、元々、大協石油(だいきょうせきゆ、商標は「大」の文字を桜の形に似せたもの)、丸善石油(まるぜんせきゆ、商標はツバメ印)、旧・コスモ石油(大協と丸善の石油精製合弁会社、通称「精製コスモ」)の3社が合併して、1986年4月1日に発足しました。
コーポレートブランドは「cosmo」で、宇宙を意味するcosmosと世界市民を意味するcosmopolitanから来ているそうです。
ENEOSとコスモ石油の両社は、現在、業務提携を結び、販売を除く特許、石油輸送、製油所の共有などを図り、日本最大の石油元売グループを形成しています。
ENEOSはコスモ石油のライバルかと思っていましたが、意外と仲良しなんですね。
そんなコスモエネルギーホールディングス(5021)の現在の社員数は7,111人です。
2. コスモエネルギーホールディングス(5021)の時価総額は?
コスモエネルギーホールディングス(5021)の時価総額は 6,491億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. コスモエネルギーホールディングス(5021)の株価とPERと配当利回りは?
次にコスモエネルギーホールディングス(5021)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:7,411円(2024年4月時点)
コスモエネルギーホールディングス(5021)の株価は、7,411円です。
100株単位で売買できるので、約74万円から投資をすることができます。
うーん、高いですね。
これだと気軽に投資できません。
特に、まだ資産の少ない株式投資初心者の方にとっては、ポートフォリオがコスモエネルギーホールディングスで占めてしまいます。
PER:8.31倍(2024年4月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
コスモエネルギーホールディングス(5021)の場合、PERは8.31倍です。
10倍以下なので、割安です。
配当利回り:4.05%(2024年4月時点)
続いて、配当利回りです。
コスモエネルギーホールディングス(5021)の場合、100株投資をしてもらえる配当は30,000円です。
配当利回りを計算すると、4.05%。
高配当ですね。
低PERですし、高配当。
良いですね〜。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、コスモエネルギーホールディングス(5021)の場合、株主優待はありません。
4. コスモエネルギーホールディングス(5021)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
良いですね。
右肩上がりでしっかりと株価を伸ばせています。
長期投資が報われていますね。
ちなみに、この10年で株価は7倍以上になりました。
素晴らしい。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ても右肩上がりです。
良いですね。
5. コスモエネルギーホールディングス(5021)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
うーん、デコボコしていますね。
ただ、直近3年間を見ると売上高を伸ばせています。
今後に期待ですね。
ちなみに、コスモエネルギーホールディングス(5021)の決算月は3月です。
6. コスモエネルギーホールディングス(5021)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当は右肩上がりです。
特に直近の増え方はすごいですね。
コスモエネルギーホールディングスは、中期経営計画において、最低配当金を1株あたり250円と定めています。
こういう風に最低配当金額を設定してくれるのは良いですね。
安定して配当をもらえるという保証になります。
7. コスモエネルギーホールディングス(5021)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
うーん、デコボコしていますね。
2019年度にはマイナスになってしまっています。
ただ、そこからは比較的早く回復していますね。
8. コスモエネルギーホールディングス(5021)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSはキレイな右肩上がりで伸ばせていますね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、20.7%です。
つまり、年間20.7%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. コスモエネルギーホールディングス(5021)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではコスモエネルギーホールディングス(5021)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、12.9%です。
しっかりと合格ラインを超えてきています。
過去を見てもかなり高い数字が並んでいますね。
良いですね。
ちなみに、流動比率は1.02倍です。
こちらは1倍を上回っているので問題ありません。
10. コスモエネルギーホールディングス(5021)の今後をまとめると
良いですね。
特に、BPSの伸びは素晴らしかったです。
また、配当をしっかりと保証してくれているところも好感が持てます。
ただ、やはり、エネルギー銘柄は、どうしても中東情勢に左右されるところがあるので、そこが唯一気になるポイントです。
気になる方は四季報などで詳細チェックしてみて下さい。