日本株分析

スズキ[SUZUKI](7269)の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、スズキ(7269)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. スズキ(7269)とは?

スズキ株式会社は、日本の静岡県浜松市に本社を置く世界大手の輸送機器及び機械工業メーカーです。

四輪車の世界販売台数は第10位、国内販売台数は第2位、二輪車の世界販売台数は第8位、国内販売台数は第2位、船外機では販売台数世界第3位となっています。

日本をはじめカナダ、台湾、インド、パキスタン、インドネシア、タイ、ハンガリーに製造施設を持ちます。

そして、特徴的なのは、実はスズキ、インドでのシェアが5割という企業です。
世界第4位の自動車大国でのシェアが5割というのはすごいですね!

なお、TOPIX Large70の構成銘柄の1つとなっています。

2. スズキ(7269)の時価総額は?

スズキ(7269)の時価総額は 3.3兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. スズキ(7269)の株価とPERと配当利回りは?

次にスズキ(7269)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:6,845円(2024年2月時点)

スズキ(7269)の株価は、6,845円です。
100株単位で売買できるので、約68万円から投資をすることができます。

うーん、高いですね。
一つの銘柄に60万円以上は資産のまだまだが少ない人にとっては厳しいです。
ポートフォリオが偏ってしまいます。

PER:13.8倍(2024年2月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

スズキ(7269)の場合、PERは13.8倍です。

15倍以下なので、適正な水準ですね。

配当利回り:1.46%(2024年2月時点)

続いて、配当利回りです。
スズキ(7269)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年10,000円です。
配当利回りを計算すると、1.46%。

普通ですね。

なお、スズキ(7269)の場合、株主優待はありません。

4. スズキ(7269)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

スズキ(7269) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

右肩上がりですね。
途中リーマン・ショックで大きく株価を下げたものの、持ち直しています。
その後、2012年からの伸びがすごいです。
2018年から2020年にかけては再び大きく下落しましたが、現在ではかなり回復してきました。

次に短期のチャートです。

スズキ(7269) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

完全に上昇トレンドですね。
まだまだ上がりそうです。

5. スズキ(7269)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

コロナや半導体不足の影響もあってか、2019年度からやや停滞しましたが、直近はしっかりと回復し、コロナ前以上の水準となっています。

6. スズキ(7269)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

良いですね。
配当は右肩上がりで伸びています。

今後も増配が期待できると思います。

7. スズキ(7269)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

デコボコですね。
直近はやや回復してきましたが、まだコロナ前の水準を取り戻せていません。

8. スズキ(7269)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは良いですね。
キレイな右肩上がりです。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、9.08%です。
つまり、年間9.08%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. スズキ(7269)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではスズキ(7269)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは10.6%です。

合格ラインの10%をしっかり超えています。
高ROEです。
優秀ですね。
経営がうまい証拠です。

コレは投資をするうえでプラスポイントです。

10. スズキ(7269)の今後をまとめると

日本の堅実なメーカーという感じです。
数字の伸びも悪くはなく「優良銘柄」といえます。

個人的にも少し気になる銘柄でした。
今後もウォッチしていきたいと思います。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。