日本株分析

富士通(6702)の今後の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、富士通(6702)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 富士通(6702)とは?

富士通株式会社は、日本の総合エレクトロニクスメーカー、総合ITベンダーです。
通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにそれらに関するサービスの提供を行っています。

ITサービス提供企業としては、国内シェア1位、世界10位(2022年)の売上高となっています。

また、理化学研究所と共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」が、計算速度のランキングで世界首位を獲得しました(2020年時点)。

日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つ。

2. 富士通(6702)の時価総額は?

富士通(6702)の時価総額は 3.98兆円です。(2023年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. 富士通(6702)の株価とPERと配当利回りは?

次に富士通(6702)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:21,140円(2023年12月時点)

富士通(6702)の株価は、21,140円です。
100株単位で売買できるので、約211万円から投資をすることができます。

高いですね。
いわゆる値嵩株というやつです。

これだと僕のような普通のサラリーマンにはとてもじゃないですが手が出せません。

PER:19.2倍(2023年12月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

富士通(6702)の場合、PERは19.2倍です。

20倍以下なので適正ラインですが、どちらかと言えば割高です。

配当利回り:1.23%(2023年12月時点)

続いて、配当利回りです。
富士通(6702)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年26,000円です。
配当利回りを計算すると、1.23%。

配当は少しはあるという感じです。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、富士通(6702)の場合、株主優待はありません。

4. 富士通(6702)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

富士通(6702) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

上場来最高値は1999年です。
ITバブルの頃ですね。
多くのIT企業がこの時株価異様な最高値を付けました。

その後は大きく下げ、10,000円以下をうろうろする低空飛行を続けていました。

ただ、2020年頃から現在にかけては、やや緩やかではありますが、上昇トレンドとなっています。

次に短期のチャートです。

富士通(6702) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年10月までは横ばいで方向感のない動きだったのですが、10月26日の決算発表で2024年3月期通期の業績予想を引き下げたことが好感され、株価を大きく上げました。

5. 富士通(6702)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

うーん、緩やかではありますが、右肩下がりとなっています。

6. 富士通(6702)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は良いですね。
毎年増配しています。

今のところ、8期連続で増配中です。

7. 富士通(6702)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。

きれいな右肩上がりではないですが、凸凹しながらも伸ばしてはいます。

8. 富士通(6702)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSもしっかりと伸ばせていますね。
良いですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、11.9%です。
つまり、年間11.9%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

素晴らしいですね。

9. 富士通(6702)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは富士通(6702)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは13.6%です。
良いですね。
しっかりと合格ラインを超えています。

優秀な経営ができています。

10. 富士通(6702)の今後をまとめると

悪くないです。
特に、高ROEでしたし、BPSもしっかりと伸ばせていました。

ただ、売上高とPERの伸びがイマイチだったので、ここが改善してきて、さらにもう少しPERが下がれば、検討の土俵に乗ってきます。

日本を代表する大企業ですし、個人的にも頑張って欲しいと思える企業です。
今後もしっかりとウォッチしていきたいと思います。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。