気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、ブリヂストン(5108)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. ブリヂストン(5108)とは?
株式会社ブリヂストンは、日本のタイヤメーカーです。
石橋正二郎によって創設されました。
石橋の石→ストーン、橋→ブリッジからブリヂストンという社名になったのは有名な話です。
なお、よく間違えますが、ブリ「ヂ」ストンであってブリ「ジ」ストンではありません(ヂとジ)。
東京都中央区に本社を置き、日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄。
世界最大級のタイヤ製造及びゴム加工会社です。
2. ブリヂストン(5108)の時価総額は?
ブリヂストン(5108)の時価総額は3.86兆円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、AAランクですね。
3. ブリヂストン(5108)の株価とPERと配当利回りは?
次にブリヂストン(5108)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:5,635円(2024年10月時点)
ブリヂストン(5108)の株価は、5,635円です。
100株単位で売買できるので、約56万円から投資をすることができます。
うーん、一銘柄に50万円以上というのはかなり高いですね。
初心者には少し手を出しづらい銘柄です。
PER:11.5倍(2024年10月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
ブリヂストン(5108)の場合、PERは11.5倍です。
悪くないですね。
10倍前後なので、日本株の中ではやや割安な方だと思います。
配当利回り:3.73%(2024年10月時点)
続いて、配当利回りです。
ブリヂストン(5108)の場合、100株分投資をしてもらえる配当は、年間21,000円です。
利回りを計算すると、3.73%。
3%を超えているので、なかなか良いですね。
日本株の中では、高配当の方だと思います。
4. ブリヂストン(5108)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
多くの日本株が1989年のバブル期の高値を超えられないでもがいている中、ブリヂストンは波あれど右肩上がりです推移しています。
良いですね。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
結構上下に激しく動いていますね。
2023年以降、右肩上がりで上昇していたのですが、2024年5月に天井をつけてから、現在に至るまで右肩下がりで下げてしまっています。
5. ブリヂストン(5108)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高の推移を棒グラフで示しました。
うーん、キレイな右肩上がりではないですね。
ただ、2020年度にコロナの影響で下げたのち、2021年、2022年、2023年と回復してきています。
2022年度には、売上高4兆円を超えました。
日本企業の中でも、売上高が4兆円を超えている企業はそう多くはないので、すごいですね。
6. ブリヂストン(5108)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
良いですね。
2020年度に一度減配となりましたが、2021年度には増配され、その後は毎年のように増配となっています。
今後も増配が期待できるかもしれません。
7. ブリヂストン(5108)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
こちらには、直近のEPSの推移を棒グラフで示しました。
うーん、デコボコですね。
あまり良くありません。
8. ブリヂストン(5108)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
こちらには、直近のBPSを棒グラフで示してみました。
良いですね。
BPSはしっかりと伸びています。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、7.83%です。
つまり、年間7.83%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. ブリヂストン(5108)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではブリヂストン(5108)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
ROEはデコボコしていますが、直近9.88%です。
ギリギリ10%を超えられていません。
ただ、過去を見ると、しっかりと合格ラインの10%を超えてきています。
多くの日本株が10%を超えられていない中、ブリヂストンは経営が上手い会社だと言えます。
10. ブリヂストン(5108)の今後をまとめると
なかなか良いですね。
配当も良いですし、PERも低めです。
さらに、BPSも右肩上がりでしっかりと伸ばせています。
最近は、株価が以前に比べると上がってきてしまったので、もし何かのタイミングで株価が下がるようなことがあれば検討したい銘柄でした。
気になる方は是非チェックしてみて下さい。