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「楽しむ」ことが難しい時代に「楽しむ」ことができる意味

最近では、「理想とする人」と言われて思い浮かぶ像が変わってきた。

ちょっと前なら、いわゆる”できるサラリーマン”とか、”世界を股に掛けて活躍するビジネスマン”を想像したが、最近は違う。

僕が今理想とする人は、「人生を楽しそうに生きている人」だ。
有名人で言うと、サッカー日本代表の長友くんとか、長嶋一茂さんとか。

彼らは見ていて気持ち良いくらいに、自分を持っていて、周りの目を気にしないで自然体で生きているし、そして何よりも、楽しそうに生きている。

「楽しむことが難しい」という現実

僕ももう今年で35歳だけど、この歳になると、「楽しそうに生きる」ということがいかに難しいことかが分かってくる。

それなりに様々な経験を積み、現実を知り、思うようにいかないことだってたくさんあるし、周囲の目や、自分の責任を意識するあまりに自由に行動できない時だってある。

そうやって生きていると、いつの間にか、「楽しむ」ということを忘れてしまうんだよね。
だから、楽しそうに生きている人を見ると、羨ましいし、自分もそうなりたいと思ってしまう。

そんなことをより一層強く感じた出来事があった。
実はここ最近、立て続けて学生時代の友人と会う機会があった。

会う機会があったと言っても、先日紹介した「残酷すぎる成功法則」に「人との繋がりが幸せのカギ」と書いてたったので、子供ができてからなかなか会いに行けずに少しだけ疎遠になっていた友人何人かに飲もうよと僕から声をかけたのだ。

その中の2人が、すごく人生を楽しんでいたんだ。

教師を辞めて焼き鳥屋になった男

1人は、僕が大学院時代にバイトしていた時の友人。
彼とは、バイト終わりに、よく2人で原宿とか渋谷あたりのお洒落カフェ巡りをした仲だ。
男2人で気持ち悪いと思うかもしれないけど、当時は2人ともちゃんと彼女いたからね。
けど、2人ともお洒落カフェとかが好きなところで意気投合したんだと思う。

彼の経歴は面白くて、僕が出会った頃は、彼は某芸能事務所に入って芸人をやっていた。
けど、その後、芸人を辞め、某一流大学の大学院に入り、教職をとった。

そして、大学院を卒業してからは、都内の高校で教師をしていた。

てっきり、まだ教師を続けているのかなと思ったんだけれども、会って「どう?仕事は順調?」って聞いたら、「実は今先生の仕事を辞めて、焼き鳥屋で働いているんだ。」と。

どうやら、先生に一度なったものの、やっぱり自分でお店を経営してみたいと思い、先生の仕事を辞めて、今は人気の焼き鳥屋さんで修行しているんだと言う。

彼は、奥さんも子供もいる。
当然、奥さんや奥さんの家族からは反対されたそうだけれど、結局彼の熱い想いに周りが屈し、今は彼のことを応援してくれているとのこと。

最初聞いた時は、無責任だなぁと少し思ったけれども、彼が熱く、将来自分がお店を出す時の戦略だとか、タイミングだとかを語っているのを聞いて、なんだか人生を一生懸命に、楽しんで生きているなぁと、感心した。

あとは、彼が話す内容が、どれも具体的だったから、ただの思いつきではなくて、本気でやりたいと思っているんだなということが伝わってきた。
最後には、そんなに熱くなれることが見つかったなら、むしろよかったなと応援する気持ちになっていた。

きっと、こういう彼の姿を見て、奥さんや奥さんの家族も納得したのだろう。

副業でアイドルグループのプロデューサーをやる男

もう1人は、高校の時からの友人だ。
当時から、そいつはちょっと変わったやつだった。

高校では、成績はいつも下から数えた方が早いくらいで、いつも追試でギリギリのところで留年を免れていたようなやつだ。

ただ、それでも大学は某一流大学へ進学し、ロースクールにまで合格した。
残念ながら、弁護士になる夢は叶わなかったが、今そいつは、会社員として働く一方で、副業でちょっとした男性アイドルグループのプロデューサーをやっている。

前々からそのことは知っていたが、話を聞いていると、なんか楽しそうなんだよね。
作詞作曲した曲のMV撮影が今度あるからそのカット割りを考えなきゃとか、ラジオ番組の企画を考えないととか、今度のライブのセットリストは何にしようかなとか。
テレ東の深夜枠を買って、今度そこで番組をやりたいなとか。

とにかく、同世代の会社員とは思えないようなことを言うから、話していてもすごく楽しい。

2人に共通すること

この2人は、間違いなく、人生を楽しんでいると思う。
それに、そういう風に人生を楽しんでいるやつと話すとこっちまで楽しいんだよね。

だから、また会いたいとも思う。

けど、いくら会社でデキると言われているサラリーマンだって、英語がペラペラのビジネスマンだって、話してみたら全然面白くない人ってたくさんいる。

だから、今僕は、彼らみたいに、「人生を楽しんでいる」人間になりたい。
今は心からそう思う。

妻だって、息子だって、友人だって、周りの人にとっても僕が人生を楽しでいる方がきっと楽しいと思うし。

そもそも僕ら人間は、人生を楽しむために生まれてきたはずだし。

人生を楽しむために必要なこと

そのためにも、人生を通してやりたいことを見つけないとね。
そして、それに向かって、しっかりと計画を練る。
計画・戦略は絶対に大事だ。

あとは、一生懸命それを実行する。

とにかくこれに尽きると思う。

僕は、今人生を通してやりたいことがいくつかあるから、それに向かうための計画を立てようと思う。

そして、実行する。
時には、勇気を持ってやってみることも大事だと思う。

まあ、こういうことを改めて考えさせてくれる友人がいるっていうのも幸せなことだね。

みんなも、たまには、疎遠になりかけている友人と食事に行ったりしてみてはどうだろうか。
思わぬ刺激をもらえるかもしれない。