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人生が愛おしくなる魔法の考え方

先日の土曜日の朝のことなんだけれども、僕と3歳になる息子が先に起きていて、ちょっとだけ妻が遅くベッドルームから出てきた。

「お、起きたんだな〜」と思っていたら、妻が急に息子に「**(←息子の名前)!」と呼んで抱きしめたんだ。
朝から随分な愛情表現だなと少し驚いていたら、妻がこんな話をしたんだ。

「実はね、今本当の私は60歳で、**(←息子の名前)は30歳。
完全に子育ても終わり、**は巣立って行ってしまったの。
家で久しぶりにアルバムをめくっていたんだけれども、3歳の頃の**はもう帰ってこないんだなぁって考えたら、なんだか寂しくなってきちゃって。
あの頃は、子育てにいっぱいいっぱいで、**の可愛さを十分に感じる余裕もなかったんだよね。
もう一度あの頃の**に会いたい、そしてもう一度**を育てる喜びを感じたい、そう思って思わずタイムマシーンに乗ってこの時代に戻ってきたんだ。
そしたら、こんなに可愛い**がいたものだから、思わず抱きしめちゃった。」

何を言い出すんだとちょっと驚いたが、それと同時に妻の話になんだか感動して涙が出そうになった。

人生が愛おしくなる考え方

当然この話は、本当の話ではないんだけれども、妻がさっきまでベッドルームで読んでいた子育て本にそうやって考えると子育てもかけがえのないものになると書いてあったそうだ。

僕はこの話を聞いて、すごく素敵な考え方だと思った。

これはなにも子育てだけに対してではなく、色々なことにあてはめられると思う。

一度考えてみてもらいたい。
自分は今65歳とか70歳とかで、仕事はリタイヤして子たちは巣立っていき、妻と2人暮らし。
余暇を悠々自適に暮らしているんだけれども、ふと、「ああ、昔は仕事に子育てに一生懸命だったなぁ〜」と考えている。
懐かしくもどこか寂しい気持ちがしている。
「もっとああしておけばよかったな」「もっとあれを楽しんでおけばよかったな」「もっと一生懸命やっておけばよかったな」とかいう後悔もあるんだ。

だから、そんな後悔を取り戻すために、再び今この世界にやって来た。

そうやって考えてみると、不思議と世の中全てのことが愛おしく感じてくるのではないだろうか。

何でも捉え方次第。
だったら、世の中を愛しいと思いながら過ごす方がいいに決まっている。

僕は今、今日仕事できること、家族がいてくれること、そしてこのブログを書けていること、全てが愛おしいと感じている。
だって、僕は本当は30年後の世界から来たのだから。