4,5年前にLINEスタンプを自作できるサービスが話題になったよね。
実は、僕もその時に1つだけスタンプを作ってみたんだ。
あれから4年ほどたって、売上金などはどうなったのかを久しぶりに見てみた。
今日はその結果を紹介したいと思う。
すでにLINEスタンプを作った方向けに、LINEスタンプの売上確認方法をまとめてみたので、こちらも併せて参考にしてみてもらいたい。
LINEスタンプ売れるといくらもらえるの?売上と販売数の確認方法を解説する
LINEスタンプ作りにチャレンジした
「LINE自作スタンプ販売総額12億円超え!上位10位は平均2000万円の売り上げ!」
そんなニュースを目にしたのは、4年前の夏だった。
当時はすごい話題になったよね。
それから、金に目が眩んだただの会社員によるLINEスタンプ作りがスタートした。
まず最初にルールを確認。
ふむふむ。
どうやら、スタンプ画像は全部で40個も必要らしい。
さらに、画像のフォーマットやサイズも指定がある。
う〜ん、よくわからないけど、この辺は絵を書いた後から調整が効くのではないか?と思い、とにかく絵を描いていくことにした。
何を使って絵を描けばいいのか?
理系機械系出身の僕は、当然イラストレーターなんて大それたソフトは使えない。
けど、プレゼンンテーションソフト(PowerPoint、Keynote)なら大の得意。
研究論文や会社のプレゼン等で、簡単な絵ならプレゼンテーションソフトの描画ツールで描いてきたし。
よし、絵を描くツールは、自宅のMacのKeynoteに決定。
何を描くか?
さて、最も肝心なのは、何をスタンプにするかだ。
どうしようかなぁ。
「じー・・・。」
何がいいかなぁ。
「じー・・・。」
部屋の片隅から、こちらを見つめるものが。
オコジョのぬいぐるみ。
北陸出身の妻が実家に帰った時に買って帰ってきたものだ。
うん、まあまあ可愛い。
このぬいぐるみを参考にしてみようか。
(あくまで、参考にしただけ。)
キャラクター設定が大事らしい
とりあえず、描くものも、どうやって描くかも決まった。
さて、次に大事なことは、スタンプのキャラクター設定。
LINEスタンプは、コミュニケーションツールだ。
何かメッセージが伝わるような絵にしなければならない。
けど、ありきたりなものではつまらない。
何か特徴がなければ、きっと買ってもらえないし。
うーん、どういうキャラクターにしようか。
少し現在販売中のスタンプを見てみることにした。
ふむふむ。
「方言」のスタンプが人気なのか。
じゃあ、妻の地元の北陸の方言をしゃべるオコジョにしてみてどうか。
妻にアドバイスをもらいながら、方言を書いていこう。
うん、いいじゃないか。
バカ売れの予感がする。
妻のアドバイスで方向修正
ここまでの構想を妻に話してみたところ、「北陸ってそもそも人口少ないし、北陸の方言のスタンプを好んで買う人なんて、わずかなんじゃないかなぁ?」
うん、相変わらず的確なアドバイス。
北陸の方言はやめましょう。
じゃあどうしよう・・・。
そう考えながら、そのぬいぐるみを見ていると、「お前なんかにおれのスタンプが作れるのか?」と言われた気がした。
なんだよ。
かわいい顔して、口が悪いなぁ。
けど、そのギャップ、悪くない。
ということで、『くちのわるいオコジョ』にキャラ設定は決まり。
生みの苦しみを味わう日々
ここまで決まればあとは絵を描いていくだけ。
特に絵が得意でも苦手でもない僕だけど、最初の5つくらいまでは順調にスタンプの絵が完成していった。
うん、いいんじゃないか。
これで僕にも数千万円・・・、いや、さすがにそれは期待し過ぎだ。
けど、数百万円くらいは入ってくるだろう。
なんてことを考えながら、絵を描き続けた。
ただ、ある時ピタっと、手が止まってしまったんだ。
そう、ネタ切れ。
まだ5個しか描いてないのに。
簡単なポージングは全て描き終え、あと頭に思い浮かぶのは、ど素人の僕にはハードルが高いポーズばかり。(例えば、土下座してるポーズとか。うん、難しい。)
描きやすくて使えるポーズは無いものか。
どうしようか。
思い浮かばない。
これが生みの苦しみというやつか。
画家や作家はこんな苦しみを味わいながら仕事をしているのか。
そう考えると会社員なんて楽なものだ。
そんなこんなこんなで、夏休みを全てLINEスタンプ作りに捧げ、やっとこさ完成したのがこのスタンプ。
今までに何個売れたのか?
こんな思いをしてLINEスタンプを作ったのが4年前の夏だった。
そして、現在いくつこのスタンプが売れたのだろうか。
スタンプは1つ売れると、現在は44円が作者に入る。(確か途中で基準が変わったはず。)
LINE画面を見てみると、これまでの総売上は・・・。
252円。
・・・。
5個か。
4年前夏休みを潰して作った僕のLINEスタンプ。
4年間で売れた数は5個だった。
これが現実だ(笑)
そういえば、「LINEスタンプで○○円稼いだ!」といった話、もう最近は聞かないもんね。
とはいえ、見方を変えれば、僕のようなド素人が作ったスタンプを5人の人が買ってくれたのはとても有り難い。
今買えば、世の中にこのスタンプを持っている人はたった6人という、超レアな人になれるよ!
是非買ってね!
ってのは冗談だけどね(笑)