気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、SUMCO(3436)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. SUMCO(3436)とは?
株式会社SUMCOは、半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う専業メーカーです。
社名は「Silicon United Manufacturing COrporation」に由来するそうです。
半導体用ウェーハ生産において世界で高いシェアを持つグローバルカンパニーで、本社は東京にあり、台湾、中国、韓国、インドネシア、アメリカ、イギリスに支社や事業所、工場を持ちます。
ちなみにシリコンウェーハとは、高純度な珪素(シリコン)のウェーハのこと。
ウェーハとは、半導体素子製造の材料のことだそうです。
高度に組成を管理した単結晶シリコンのような素材で作られた円柱状のインゴットを、薄くスライスした円盤状の板です。
呼称は洋菓子のウェハースに由来しています。
シリコンウェーハ、こんな感じだそうです。
なんか、難しいですね。
イメージが全くできません。
日経平均株価の構成銘柄の一つ。
そんなSUMCO(3436)の現在の社員数は9,189人です。
2. SUMCO(3436)の時価総額は?
SUMCO(3436)の時価総額は 8,265億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. SUMCO(3436)の株価とPERと配当利回りは?
次にSUMCO(3436)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:2,363円(2024年2月時点)
SUMCO(3436)の株価は、2,363円です。
100株単位で売買できるので、約24万円から投資をすることができます。
20万円前後なので、ちょっと初心者が買うのには「うっ」となる金額かもしれません。
ただ、日本株の中ではまだ投資し易い価格です。
PER:16.5倍(2024年2月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
SUMCO(3436)の場合、PERは16.5倍です。
15倍ちょっとなので、適正水準といえます。
配当利回り:2.33%(2024年2月時点)
続いて、配当利回りです。
SUMCO(3436)の場合、100株投資をしてもらえる配当は5,500円です。
配当利回りを計算すると、2.33%。
高配当とはいえませんが、日本株の中では配当がある方です。
配当金の権利確定日は、毎年6月末日と12月末日です。
なお、SUMCO(3436)の場合、株主優待はありません。
4. SUMCO(3436)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
上場後大きく上昇したものの、その後は大きく下げ停滞しています。
最高値は2007年の6,190円です。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
短期で見ると、しっかりとした上昇トレンドです。
良いですね。
5. SUMCO(3436)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2020年度まではほぼ横ばいだったのですが、それ以降は一段上に押し上がり、売上高4,000億円台に載せました。
ちなみに、SUMCO(3436)の決算月は12月です。
6. SUMCO(3436)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当はデコボコしていますね。
増配もあれば減配もあるという感じです。
7. SUMCO(3436)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
デコボコですね。
あまり良くないです。
8. SUMCO(3436)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSはキレイな右肩上がりとなっています。
良いですね。
まさに長期投資として理想的な形です。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、12.2%です。
つまり、年間12.2%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. SUMCO(3436)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それではSUMCO(3436)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、11.2%です。
いいですね。
合格ラインをしっかり超えています。
過去を見ても、ROEは高い水準となっています。
ちなみに、直近の流動比率は3.46倍です。
こちらは1倍を大きく超えているので、全く問題ありません。
10. SUMCO(3436)の今後をまとめると
うーん、なんともいえません。
BPS以外の数字があまり良くはありませんでした。
世界シェア2位のすごい会社であり、個人的に少しは気になっています。
ただ、無理をしてまで買う銘柄ではないかなという印象です。
気になる方は四季報などで詳細をチェックしてみて下さい。