気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、東映アニメーション(4816)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 東映アニメーション(4816)とは?
東映アニメーション株式会社は、日本のアニメ制作会社です。
東映株式会社の連結子会社で、株式会社テレビ朝日の持分法適用関連会社。
日本動画協会正会員。
現存する日本のアニメ制作会社としては最も歴史が古いそうです。
1980年代以降は、僕たちにも非常に馴染みのある、『Dr.スランプ アラレちゃん』『キン肉マン』『北斗の拳』『ドラゴンボール』『スラムダンク』『ONE PIECE』など立て続けて、『週刊少年ジャンプ』作品のアニメ化を手掛け、”ジャンプ黄金時代”を併走しました。
僕は、ドラゴンボールのアニメは毎回楽しみに観てましたし、映画も何度も観に行きました。
当時は、学校に行けば、必ずドラゴンボールやスラムダンクの話になっていましたよね。
そんな東映アニメーション(4816)の現在の社員数は819人です。
2. 東映アニメーション(4816)の時価総額は?
東映アニメーション(4816)の時価総額は 8,015億円です。(2024年時点)
時価総額ランクで言うと、Aランクです。
3. 東映アニメーション(4816)の株価とPERと配当利回りは?
次に東映アニメーション(4816)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:19,600円(2024年2月時点)
東映アニメーション(4816)の株価は、19,600円です。
100株単位で売買できるので、約196万円から投資をすることができます。
たっ高いですね!
いわゆる値嵩株というやつです。
正直、僕のような普通のサラリーマンには、とてもじゃないですが、手が出せません。
ただ、さすがに、2024年4月1日付けで、1株を5株に株式分割するようです。
分割後は、約40万円で100株投資できることになります。
まあ、それでもやや高めではありますね。
PER:51.7倍(2024年2月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
東映アニメーション(4816)の場合、PERは51.7倍です。
たっ高いです!
50倍を超えているので、かなり割高ですね。
まあ、それだけ人気の銘柄ということです。
配当利回り:0.58%(2024年2月時点)
続いて、配当利回りです。
東映アニメーション(4816)の場合、100株投資をしてもらえる配当は11,400円です。
配当利回りを計算すると、0.58%。
配当は少ないですね。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、東映アニメーション(4816)の場合、株主優待としてオリジナル「キャラクターQUOカード」がもらえます。
東映アニメーション(4816)の株主優待については、↓に詳しくまとめているので、併せてご覧下さい。
4. 東映アニメーション(4816)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
こちらには、長期の月足チャートを示しました。
すごいチャートですね。
2009年に1,323円だった株価が、2021年9月には約20倍の25,110円をつけました。
これが上場来高値となるのですが、テンバガーどころではなく20倍というのはすごいですね。
ただ、その後は大きく落ち込み、株価は一気に半分以下となってしまいました。
ジェットコースターのようで怖いですね。
その後は再び上昇し、直近は上場来高値を目指す動きとなっています。
次に短期のチャートです。
こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
2023年11月までは株価は横ばいだったのですが、その後は大きく上昇し、株価を一段上にあげました。
5. 東映アニメーション(4816)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2021年度まではほぼ横ばいだったのですが、直近の2022年度の伸びがすごいですね。
2021年度と比較すると約1.5倍になっています。
これは、主に、国内では、映画「THE FIRST SLAM DUNK」と「ONE PIECE FILM RED」が記録的ヒットとなったのと、海外ではこれらに加えて、「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」がヒットしたことによるものだそうです。
確かに、スラムダンクは話題になりましたよね。
ちなみに、東映アニメーション(4816)の決算月は3月です。
6. 東映アニメーション(4816)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当も右肩上がりで推移しています。
基本的に東映アニメーションは、配当性向30%としています。
2023年度は、2022年度に対して営業利益予想が減っているので、その分配当は減ってしまっています。
7. 東映アニメーション(4816)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
2017年度から2018年度にかけて一段上がり、2022年度にまた一段上がりました。
良いですね。
しっかりと海外での事業の発展が寄与しています。
8. 東映アニメーション(4816)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
BPSキレイな右肩上がりです。
長期投資の理想とする形ですね。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、14.2%です。
つまり、年間14.2%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。
9. 東映アニメーション(4816)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは東映アニメーション(4816)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
直近のROEは、18.3%です。
良いですね。
合格ラインをしっかりと超えていますね。
過去を見ても安定して合格ラインを超えています。
ちなみに、直近の流動比率は3.10倍です。
こちらは1倍を大きく上回っているので全く問題ありません。
10. 東映アニメーション(4816)の今後をまとめると
優良企業ですね。
しっかりと各数字を伸ばせていました。
数字の伸びだけを見ると、まさに長期投資先としては理想的です。
ただ、その分、すでに人気銘柄となっており、PERが非常に高い状態です。
正直、これだけの優良企業であっても、このPERでは、僕は怖くて買えません。
実際、過去の株価を見てもジェットコースターのようですしね。
気になる方はIRなどをチェックしてみて下さい。