気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
本日は、京セラ(6971)について分析していきます。
以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。
1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
-長期チャート
-短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ
1. 京セラ(6971)とは?
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京セラ株式会社は、京都市伏見区に本社を置く電子部品、ファインセラミック部品、半導体部品、情報機器、通信機器、太陽電池、セラミック、宝飾、医療用製品などを製造する大手電子部品・電気機器メーカーです。
そんな京セラの創業者は、あの稲盛和夫氏です。
元々、1959年に 稲盛和夫氏が京都市中京区西ノ京原町で、ファインセラミックスの専門メーカー「京都セラミツク株式会社」として設立したのが始まりでした。
稲盛和夫氏といえば、経営の神様と呼ばれるような人です。
僕も、「生き方」や「心」など、数多くの稲盛和夫氏の著書を読みました。
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そんな京セラは、ファインセラミックス技術をベースに半導体パッケージで首位のほか、コンデンサやコネクタなど半導体素子も展開しています。
太陽電池、携帯電話端末、スマートフォンなどの通信機器、プリンタ・コピー機でも大手です。
さすがですよね。
2. 京セラ(6971)の時価総額は?
京セラ(6971)の時価総額は 3.09兆円です。(2024年時点)
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時価総額ランクで言うと、AAランクです。
3. 京セラ(6971)の株価とPERと配当利回りは?
次に京セラ(6971)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。
株価:2,190円(2024年1月時点)
京セラ(6971)の株価は、2,190円です。
100株単位で売買できるので、約22万円から投資をすることができます。
日本株の中では普通の価格ですね。
PER:25.2倍(2024年1月時点)
次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。
京セラ(6971)の場合、PERは25.2倍です。
20倍を超えているので、割高です。
それだけ人気の銘柄だということです。
配当利回り:2.28%(2024年1月時点)
続いて、配当利回りです。
京セラ(6971)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年5,000円です。
配当利回りを計算すると、2.28%。
高配当とまでは言えませんがそこそこ配当はあります。
配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。
なお、京セラ(6971)の場合、株主優待として、京セラ関連商品の割引を受けることができます。
京セラ(6971)の株主優待については、↓をご確認下さい。
4. 京セラ(6971)の株価チャート
次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。
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こちらには、長期の月足チャートを示しました。
上場は1971年の10月です。
ITバブルの2000年にピークを迎え、このときが突出しています。
ただ、この時期をのぞけば徐々に下値が切り上がって推移しており、実は悪くないチャートとなっています。
次に短期のチャートです。
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こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。
良いですね。
短期で見ると右肩上がりです。
5. 京セラ(6971)の売上高
では、売上高を見ていきましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/1adcffb1851f732af21e6caa4f58bc5e.png)
こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。
2020年度までは停滞しているように見えますが、直近は大きく伸ばせています。
売上高はついに2兆円を超えました。
すごい規模ですよね。
6. 京セラ(6971)の一株配当
続いて、配当の推移について見てみましょう。
![](https://bokunoblog.net/wp-content/uploads/2023/07/75091b6fcb9aaeec8166e301e1297f24.png)
こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。
配当は、2021年度を除いてしっかりと増えています。
これからも増配が期待できそうですね。
7. 京セラ(6971)のEPS(1株あたりの利益)
次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう。
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こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。
やや凸凹しながらも、一応右肩上がりで伸ばせているようにも見えますね。
ただ、理想とするキレイな右肩上がりではありません。
8. 京セラ(6971)のBPS(1株あたりの純資産)
次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。
また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。
では、そんなBPSを見てみましょう。
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こちらは2020年度までは横ばい。
その後はしっかりと伸びています。
悪くはありません。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、4.83%です。
つまり、年間4.83%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
9. 京セラ(6971)のROE(自己資本利益率)
最後にROEです。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。
それでは京セラ(6971)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。
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直近のROEは4.23%です。
低いですね。
過去を見ても合格ラインを一度も超えられていません。
もう少し頑張ってほしいですね。
10. 京セラ(6971)の今後をまとめると
EPSの伸びがイマイチでしたね。
それに、ROEが低いのもマイナスポイントです。
残念ですが、個人的には投資したいとは思えませんでした。
でも、時価総額も高く日本を代表する会社です。
いろいろな見方はできると思います。
気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。