日本株分析

住友林業(1911)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、住友林業(1911)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 住友林業(1911)とは?

住友林業株式会社は、東京都千代田区大手町に本社を置く、住友グループの企業です。
林業・木材建材・住宅事業・不動産事業などが事業の中核。

現在では、木材・建材事業よりも、海外での住宅・不動産事業の売り上げが大きいようです。

元々は旧住友財閥(住友グループ)の源流にあたる別子銅山(愛媛県新居浜市、現在の住友金属鉱山)の公害対策の植林事業から派生して創業した企業です。
木を中心に、川上から川下に至るまでの事業を展開している点に特徴があります。
川上の山林事業では、日本の国土の800分の1(46,444ha)に達する山林を保有して林業を営んでおり、国内有数の土地所有者でもあります。
川中の木材・建材流通事業と川下の木造注文住宅事業では、それぞれ国内首位の売上高を誇ります。

そんな住友林業(1911)の現在の社員数は21,254人です。

2. 住友林業(1911)の時価総額は?

住友林業(1911)の時価総額は 8,908億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. 住友林業(1911)の株価とPERと配当利回りは?

次に住友林業(1911)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:4,353円(2024年2月時点)

住友林業(1911)の株価は、4,353円です。
100株単位で売買できるので、約44万円から投資をすることができます。

1つの銘柄に40万円超えはちょっと高いですね。

PER:9.56倍(2024年2月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

住友林業(1911)の場合、PERは9.56倍です。

10倍を割っているので、割安ですね。

配当利回り:2.87%(2024年2月時点)

続いて、配当利回りです。
住友林業(1911)の場合、100株投資をしてもらえる配当は12,500円です。
配当利回りを計算すると、2.87%。

配当は良いですね。
高配当銘柄とまではいえませんが、日本株の中では多い方です。

配当金の権利確定日は、毎年6月末日と12月末日です。

なお、住友林業(1911)の場合、株主優待はありません。

4. 住友林業(1911)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

住友林業(1911) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

すごいチャートですね。
特に直近の株価の上昇がすごいことになっています。
2003年4月には426円をつけているので、そこから考えると、この20年間で株価は10倍になったことになります。

長期投資がしっかりと報われていますね。

次に短期のチャートです。

住友林業(1911) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

短期で見ても、キレイな右肩上がりです。
まだまだ上昇しそうな力強さを感じます。

5. 住友林業(1911)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

2020年度にはやや落ち込みましたが、それ以降はしっかりと回復し、直近は売上高1.6兆円を超えました。
素晴らしいですね。

ちなみに、住友林業(1911)の決算月は12月です。

6. 住友林業(1911)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

2020年度までは横ばいだったのですが、そこからの伸びがすごいですね。
今後もこれが継続されるのであれば良いと思います。

7. 住友林業(1911)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

2020年度からの伸びがすごいですね。

8. 住友林業(1911)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSはしっかりと右肩上がりで伸ばせています。
良いですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、12.5%です。
つまり、年間12.5%ずつこの会社は成長しているということを表しています。
素晴らしいですね。

9. 住友林業(1911)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは住友林業(1911)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、17.3%です。

良いですね。
合格ラインをしっかりと超えています。

ちなみに、直近の流動比率は1.25倍です。
こちらは1倍を上回っているので問題ありません。

10. 住友林業(1911)の今後をまとめると

良いですね。
特に直近の各数字の伸びには目を見張るものがあります。

背景には、主に米国での住宅事業が好調なことがあるようです。
米国戸建住宅販売棟数全体が縮小する中で、全米でのシェアを伸長してきました。

さらに、2023年9月には、米テキサス州やカリフォルニア州でマンションやアパートなどの賃貸用集合住宅の開発を手がけるJPIグループを子会社化しました。
今後、賃貸用集合住宅の供給戸数を伸ばす計画をしています。

つまりは、この各数字の伸びは、しっかりと裏付けがある伸びだということです。
また、今後の更なる伸びも期待できる状態です。

個人的に、非常に興味のある銘柄です。
今後もウォッチしていきたいと思います。

気になる方はIRなどをチェックしてみて下さい。