日本株分析

セイコーエプソン(6724)の今後の株価を分析した

気になる日本株銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、セイコーエプソン(6724)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. セイコーエプソン(6724)とは?

セイコーエプソン株式会社は、長野県諏訪市に本社を置く情報関連機器、精密機器を手掛ける電機メーカーです。

略称・ブランドは「エプソン(EPSON)」。

インクジェットプリンターを始めとするプリンターや、プロジェクター、パソコン、スキャナーといった情報関連機器、水晶振動子(クォーツ)、半導体などの電子デバイス部品の製造、さらに産業用ロボットや小型射出成形機、分光ビジョンシステムなどの産業用機器の製造を行っています。

また子会社ではないものの、セイコーグループ株式会社、セイコーインスツル株式会社とともに「セイコーグループ中核3社」の1つとされ、SEIKOブランドの各腕時計の開発・生産も行っています。

また、現在では、オリエント時計の事業を統合し、オリエントスターやオリエントブランドの腕時計の開発・生産・販売もエプソンで行っています。
2011年には、不採算だった中・小型液晶事業をソニーに完全譲渡しました。

そんなセイコーエプソン(6724)の現在の社員数は77,642人です。

2. セイコーエプソン(6724)の時価総額は?

セイコーエプソン(6724)の時価総額は 7,216億円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、Aランクです。

3. セイコーエプソン(6724)の株価とPERと配当利回りは?

次にセイコーエプソン(6724)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:3,935円(2024年1月時点)

セイコーエプソン(6724)の株価は、2,176円です。
100株単位で売買できるので、約22万円から投資をすることができます。

日本株の中では一般的な価格帯です。

PER:11.1倍(2024年1月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

セイコーエプソン(6724)の場合、PERは11.1倍です。

ほぼ10倍なので、割安ですね。

配当利回り:3.40%(2024年1月時点)

続いて、配当利回りです。
セイコーエプソン(6724)の場合、100株投資をしてもらえる配当は7,400円です。
配当利回りを計算すると、3.40%。

配当は良いですね。
高配当銘柄です。

配当金の権利確定日は、毎年3月末日と9月末日です。

なお、セイコーエプソン(6724)の場合、株主優待はありません。

4. セイコーエプソン(6724)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

セイコーエプソン(6724) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2012年には瀕死状態だったのですが、その後一気に上昇。
その後は上下し、2017年をピークに下げています。
ただ、直近はやや回復してきました。

次に短期のチャートです。

セイコーエプソン(6724) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

2023年9月までは右肩上がりだったのですが、9月をピークに下降トレンドとなってしまっていますね。

5. セイコーエプソン(6724)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

売上高はコロナを乗り越えてしっかりと上昇していますね。
キレイな右肩上がりではありませんが、悪くありません。

ちなみに、セイコーエプソン(6724)の決算月は3月です。

6. セイコーエプソン(6724)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当はしばらく1株あたりずっと62円だったのですが、直近は2年連続で増配しています。
良いですね。

7. セイコーエプソン(6724)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

EPSはデコボコですね。
ただ、直近大きく上昇しています。
これが今後も継続できれば悪くないです。

8. セイコーエプソン(6724)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSは堅調ですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、7.81%です。
つまり、年間7.81%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. セイコーエプソン(6724)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それではセイコーエプソン(6724)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは、10.3%です。

良いですね。
合格ラインを超えています。
過去を見ても比較的高ROEですね。

ちなみに、直近の流動比率は2.51倍です。
こちらは1倍を上回っているので問題ありません。

10. セイコーエプソン(6724)の今後をまとめると

悪くないですね。

PERも低めですし、配当利回りもいいです。
各数字の伸びも、直近は調子がいいです。
これが今後も続くようであれば、長期投資先としてありだと思えます。

個人的に、引き続きウォッチしていきたい銘柄でした。

気になる方はIRなどをチェックしてみて下さい。